山崎拓氏で注目されたけど

「首相補佐官」ってどんな権限があるの?

2004.10.29 FRI

第 2次小泉改造内閣の発足からちょうど1カ月。ジミ~な顔ぶれがそろった今度の新体制だが、そのなかでひとつだけ、やけに注目されているポストがある。そのポストというのは「首相補佐官」。そう、ヤマタクこと前自民党副総裁の山崎拓氏が任命されて話題となった、あの謎の役職がそれだ。

いったい、この「首相補佐官」というのは何なのか。もともとは93年、当時の細川護煕首相が米国の大統領補佐官をモデルに導入した「首相特別補佐」が原形で、これが橋本内閣の96年に官邸機能を強化するため制度化されたものらしい。ちなみにこれまでの首相補佐官には外務省OBの岡本行夫氏をはじめ、各省の元事務次官クラスがずらりと並び、それだけに待遇もゴージャスだ。給料は各省の事務次官とほぼ同じで、常勤なら月額約132万円。山拓氏の場合は非常勤なので日給約3万8000円だが、それでも官邸4階に専用の部屋を持ち、専任の女性秘書(!)まであてがわれ、おまけに公用車も使い放題だという。

だとすると、よほど重要な役割を担っているようにも思えるが、実はこの首相補佐官という役職、ムチャクチャ権限があいまいなのだ。事実、内閣法の職務に関する規定を読むと、こんなビックリするようなことが書かれてある。いわく、「内閣の重要政策について首相に進言する」「首相の命を受けて意見を具申する」――。たったのこれだけだ。ようするに、首相補佐官といっても具体的な仕事や権限があるわけじゃなく、単に首相のご指名によって就任する個人スタッフにすぎないわけである。

実際、当初は北朝鮮問題など外交・安全保障分野を担当するとみられていた山拓氏だが、小泉首相はこれをきっぱりと否定。山拓氏の役割については「特命事項」としか説明せず、その特命というのも、新聞各紙によると「首相の話し相手や食事相手」との見方がいちばん近いという…。でも、話し相手で日給3万8000円ってのはいくら何でも高すぎないか?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト