平和のシンボルのはずなのに…

タカ派の東京都知事が今度はハト退治に乗り出した!

2005.02.17 THU

♪ポッポッポ ハトポッポ 豆が欲しいか そら…もう、あげられません。酉年だっていうのに平和のシンボルのハトが受難です。都心のカラス駆除に成功した石原慎太郎都知事が、今度はハトの締め出しキャンペーンに乗り出した。天敵のカラスの数が少なくなったことで、ハトが羽を伸ばしてのさばり困っているというのが人間様の主張だ。たしかにハトには糞害がある。ベランダにこびりついたガンコな汚れは掃除も大変だし、糞を媒介にしたアレルギー性疾患など、人間への健康被害も増えている。でもでも、これまでずっとハトは“平和のシンボル”だと教わってきたはずなのに…。人間とは良いトモダチじゃなかったの?

そもそもなんでハトが平和のシンボルといわれるようになったのか。話は旧約聖書の「ノアの箱舟」にまで遡る。洪水の中を箱舟でさまよっていたノアは、放ったハトがオリーブの枝を加えて戻ったのを見て、水が引きはじめたことを知った。ハトが吉報を知らせてくれたことから、平和の使者扱いされるようになったのだ。ベトナム戦争時にはハトの足跡をかたどったマークが「ピースマーク」として広まり、さらに画家のピカソが世界平和会議のポスターにハトを描いたことが、ハト=平和のシンボルのイメージを国際的に定着させた。

そう、人間はず~っとハトにお世話になってきた。明治28年、朝日新聞が軍用ハトの払い下げを受けて伝書ハトを使い始め、大正12年の関東大震災では交通や通信手段が壊滅状態のなか、けなげに飛びまわってくれたのだ。そしてなんと昭和40年まで、伝書バトはニュース原稿を運ぶ現役の通信士だった。その功績を称えて、旧朝日新聞社屋の跡地、銀座有楽町マリオンには、「ハト通信記念碑」も残されている。

駆除に乗り出す前にひとまず、エサを与えないことでハトを都心の公園から追い出そうというのがタカ派都知事の作戦。はたしてカラスのようにうまくいくのか…?

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