早ければ今国会で法案成立

「サマータイム」がついに導入?そのメリットとデメリットとは

2005.03.24 THU

夏のあいだ時計の針を1時間進める「サマータイム」を導入しようという動きが日本でも活発になってきた。自民・公明・民主など超党派の国会議員による「サマータイム制度推進議員連盟」が、早ければ4月にも国会に法案を提出すべく検討に入っているという。

このサマータイムというのは、4月から10月の昼間の長い季節に時刻を1時間早めて時間を有効活用する制度のことで、そのメリットはおもに次の3つにあるといわれている。1.エネルギー消費の節減による環境問題への対応 2.余暇の拡大とそれに伴う経済効果 3.交通事故や犯罪発生率の低下―など。つまり、朝の涼しいうちから仕事を始めればその分冷房費を削ることができ、明るいうちに仕事が終われば遊びにも出かけやすくなり、早く寝ればエネルギー消費量も減るというわけで、折しも地球温暖化防止のための「京都議定書」が発効したことだし、温室効果ガス削減にも効果があるはず…と政界・経済界などが導入に積極的になっているのである。

確かに財団法人社会経済生産性本部の試算によると、導入による省エネ効果は石油換算で約93万kl。これは国内の鉄道で使用する電力消費量の68日分に相当し、経済波及効果も約9700億円に達するという。しかしサマータイムはいいことばかりというわけではない。一方ではこんなデメリットも指摘されている。1.サービス残業の増加 2.生活リズムの混乱 3.官公庁や企業の各種システム変更における莫大なコスト―。実際、昨年札幌市で7月から1カ月間行われたサマータイム導入実験後のアンケートでは、経営者の86%、従業員の70%が導入に「賛成」と回答したものの、退社後の時間の使い方については半数以上が「以前と変わらない」と答え、従業員の27%が導入によって「睡眠不足になった」と回答している。拙速に法案提出・成立をはかるよりも、日本人の意識や行動といったライフスタイルをもう一度よく考えてみてはどうだろうか。

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