協議中断してずいぶん経つけど

ところで6カ国協議っていまどうなっているのか?

2005.04.21 THU

6カ国協議が中断されてからもうすぐ1年になろうとしている。昨年6月に北京でおこなわれた第3回を最後に、北朝鮮が再開に応じず、以来ずっと延び延びになっているのだ。

あらためて説明しておくと、6カ国協議とは北朝鮮の核問題を解決するための話し合いのことで、北朝鮮、米国、中国、韓国、ロシア、日本の6つの国が参加することから「6カ国協議」「6者協議」と呼ばれている。03年8月に第1回協議が開催され、昨年の第3回では「次回は9月」と大筋合意していたはずなのだが、するとなんで1年近くも中断されたままなのだろうか。

直接の理由は今年1月、あのライス米国務長官が指名公聴会で北朝鮮を「圧制国家」と非難したからだといわれる。もともと6カ国協議がはじまったのも、ブッシュ大統領が北朝鮮をイラン、イラクとともに「悪の枢軸」と指弾したのがきっかけで、フセイン政権の二の舞いを恐れた北朝鮮は核保有を示唆。このため米朝の対立が深刻になり、見かねた中国とロシアが北朝鮮に働きかけて6カ国協議がおこなわれるようになった経緯があった。つまり北朝鮮の言い分としては米国が敵視政策を続けるかぎり協議に応じても意味がないというわけだ。

実際、北朝鮮は2月初旬、ライス発言を受けて初めて公式に核保有を宣言、同時に協議への参加を「無期限中断する」と発表した。――まあ、あの国が局面局面でみせるいつもの手法といえばそうなのだが、問題は今後どうなるのかってことだろう。

大方の見方としては、結局のところ北朝鮮は協議に応じざるを得ないというのが有力。協議が再開されなければ北朝鮮が必要とする食糧・エネルギー支援、そして米国からの「安全の保証」は遠のくだけで、仮に協議への非参加がはっきりすれば、米国はこの問題を国連安保理に付託し、今度は国連による経済制裁が議論されることになるからだ。しかし、そうなったらなったで日本をはじめ世界が緊張することになるし、本当に困った問題である。

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