ドリンクの備えがあれば憂いなし!

災害時に飲み物をタダで提供する自動販売機が上野に登場

2005.05.19 THU

コインを入れると飲み物が出てくる。これ、いつも当たり前のように利用している自動販売機の姿。このたび、「万が一、災害が発生したら自由に飲んでください」というありがたい自販機がお目見えした。地震などの災害時に、飲み物を無料で供給する自動販売機「災害救援ベンダー」である。4月1日に、飲料メーカーのカルピスが導入した1号機が上野公園(東京都台東区)の公園案内所前に設置された。

平時には普通の自販機として利用されるが、大規模な災害が起きて電力の供給が止まり、水道が使えなくなる、といった非常時になったら、自販機の管理者がカギで切り替え操作をすることで、お金を投入しなくても、飲料が出るようになる。停電時にも内蔵バッテリーにより、数時間は飲料の供給ができる。できるだけ長い時間供給できるように、冷蔵・温蔵機能などは停止させて、その分の電力をまわす仕組みだ。開発したのは自販機最大手の富士電機リテイルシステムズ。商品企画本部の中山正樹さんによれば、全国で約260万台ある自販機を災害時に活用できればという発想から開発され、また、飲料メーカーは社会貢献意識が高いため、現在、複数の企業との商談が進んでいるという。価格は1台数十万円程度で、一般より若干割高。05年度には国内で1000台の販売を計画している。

飲料メーカーが管理する自販機の場合、災害時の飲料の費用はメーカーが負担する。杞憂かもしれないが、タダだからということで悪用されたり、ひとりがたくさん持っていくようなことはないのか、尋ねてみた。

「原則として、各自販機の管理者が取り出して配るのを想定していますので、混乱は避けられると考えています」(中山さん)

ただし、災害の規模や状況によっては、どれだけの人が殺到するかはわからない。メーカーの善意を無駄にしないためにも、そんなときこそ助け合いの精神を忘れないようにしましょう!

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