どんなふうに生まれて、どんな力を持つ?

自民党の「派閥」と「族議員」存在理由ってまだあるの?

2005.08.18 THU

なんともネガティブな響きを持つ自民党の「派閥」と「族議員」。これらは日本の政治において、どんな力をふるってきたのだろうか?

「派閥」は民主党にもあるが、活発なのは生みの親である自民党だ。自民党内の派閥は50年代後半に誕生、70年代に強固に組織化され、90年代後半からは力を失いつつ仲良しグループとして存続。半分裂状態の旧橋本派、同じく会長不在の堀内派、小泉首相のいた森派などが現在の派閥だ。

派閥ができた理由は2つある。1つは総裁選だ。かつての自民党一党独裁時代には、自民党総裁=総理大臣だった。だから総理を目指す議員は総裁選に勝つために、党内にたくさん子分をつくり派閥を形成。親分が総理になると子分は大臣などのポストをもらえた。もう1つの理由は93年まで採用されていた衆議院選挙の中選挙区制だ。3~5人が当選する中選挙区制では、自民党の複数の候補者が当選を争った。だから選挙で自分だけを応援してくれる派閥は、子分にとってありがたい存在だった。

が、現在は小選挙区制かつ連立政権、しかも小泉首相は派閥を無視して大臣を選ぶから派閥の影響力も存在意義も薄れている。

一方「族議員」とは、特定の省庁の政策に詳しく、その分野の政策立案に影響力をふるう自民党の国会議員のことで、やはり自民党独裁時代の産物だ。自民党単独政権下では、各省庁が作った法案が国会で可決されるか否かは、ひとえに自民党の判断に依っていた。だから各省庁は法案を作るとまず、自民党の政治家に根回しをした。この根回しで自民党の政治家は、自分の選挙区の企業や団体に有利な政策を作るよう省庁に要求し、その代わりに省庁の利益拡大を約束。こうして政官業の癒着が生まれた。道路族や郵政族が民営化に抵抗したのは、この既得権益を守るためとも。が、現在の連立政権下では族の力は以前ほど強くない。

議員も政策も、国民が国民のために選ぶべきもの。来たる総選挙では、ぼくらの「選択」も問われているのだ。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト