小泉首相の残り任期もあと10カ月

内閣改造人事から考える 「ポスト小泉」って誰だ?

2005.11.10 THU


第3次小泉改造内閣が発足した。すでに小泉さんは来年9月の任期で退陣することを明言しているから、これが事実上の「最後の小泉内閣」ということになる。だとすると、今度の新内閣はいったいどんな意味を持つのか。

そのポイントはズバリ、以下の2つ。ひとつ目はもちろん小泉さんが掲げてきた改革路線の総仕上げで、もうひとつは「ポスト小泉」と呼ばれる人たちが今回の改造内閣でどう処遇され、これからどう競争していくのかということ。小泉さんの後継候補とされているのは、麻生太郎総務相、谷垣禎一財務相、福田康夫元官房長官、安倍晋三自民党幹事長代理の4人だが(肩書きは改造前)、つまり、この4人がどんな重要ポストに就くのか―。それが今度の内閣改造の最大の見どころでもあったのだ。

結果からいうと、麻生氏は外務大臣、谷垣氏は財務大臣に留任、安倍氏は官房長官と、4人のうち3人は重要閣僚に抜てきされた。外務大臣は日本外交のトップで副首相格といってもいい閣僚だし、財務大臣も政府系金融機関の統廃合で改革派をアピールするにはそれなりにいいポジション。しかし、なんといってもめぐまれたのは官房長官の安倍氏だろう。官房長官というのは首相の補佐役で、関係省庁や与党内の調整をおこなう一方、政府のスポークスマンとして毎日マスコミに登場してコメントするというかなりオイシイ役職だからだ。

もっとも、だからといって安倍氏が「ポスト小泉」で決まりというわけじゃなく、また唯一閣僚にならなかった福田氏が脱落したわけでもない。なにしろ、次の首相を決めるのは来年9月に予定されている自民党総裁選。そう、れっきとした選挙で選ぶのであって、小泉さんが「指名」するわけじゃないのだ。実際、小泉さんだって総裁選にでたときは無役だったし、そういう意味では福田氏にも十分チャンスはある。

来年9月まで残り約10カ月―。ともかく、やたら長かった小泉政権もいよいよカウントダウンの始まりだ。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト