どしゃ降りだけは避けたいです

アメリカ以外はぐずついたお天気?2006年の外交天気予報

2006.01.12 THU

日本列島周辺の2006年度版外交天気予想図は、中国、北朝鮮、韓国の東アジア3国と日本との間には牽制風が吹き荒れる一方、米国と日本は熱愛性の高気圧に包まれしばらくは蜜月が続く、といったところだ。

では各地の予報はどうかというと、唯一晴れそうなのは日米関係。今年、日米同盟はますます強化されそうだ。中国の急速な経済成長による軍事拡大を日米同盟で牽制しようとの思惑があるし、北朝鮮の威嚇外交や拉致問題に対する圧力という点でも、日本にとって米国の存在は依然大きい。

北朝鮮は今年も外交の最大の焦点だ。昨年の6カ国協議で核放棄を確約したものの、具体的な時期や手順を巡ってしばらく駆け引きが続く見込み。拉致問題は1年以上膠着が続いているが、小泉首相には「任期中に日朝国交正常化を実現して歴史に名を残したい」との思いがあるのでは、という見方もある。したがって首相の3度目の電撃訪朝で、拉致問題が前進する可能性もないわけではない。が、核や拉致問題で圧力を強めれば、北朝鮮は反発する。しばらくはハッキリしない天気が続くだろう

日中関係は国交正常化以後、最悪の状態だといわれている。悪化要因のひとつが、中国が東シナ海で日中中間線を越えてガス田を開発している問題だ。昨年、日本政府が対抗して試掘の準備を始めたところ、中国は現場海域に軍艦を派遣。もし日本が試掘を開始すれば、中国海軍が妨害、自衛隊と睨み合いになる危険性もある。中国はすでに中間線付近から本土へ天然ガスを送るパイプラインを完成、いつ生産に踏み切ってもおかしくない。中国からは靖国参拝問題や日米同盟の強化に対する反発もあるが、小泉首相は中国に対して強気な姿勢を崩さない。日中関係は一触即発の危機をはらんでいるといっても過言ではない。

このほか、韓国との歴史認識問題、ロシアとの北方領土問題、国連安保理常任理事国入りでも先が見えない。今年の外交天気図には雲・雨マークが並びそうだ。

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