基礎的財政収支、知ってます?

プライマリーバランスを語れる男になる!

2006.06.01 THU

長い低迷からようやく抜けだした日本経済。量的緩和政策も解除され、ようやくほっと一息かと思いきや、実はそんなことはないのである。景気をいかに上向かせるか、が優先され、解決が先送りされていた問題が多々あるのだ。そのひとつが、国の財政問題。
最近、財政問題を取りあげるニュースをよく見かけるが、ここで出てくるのが基礎的財政収支(プライマリーバランス)だ。

これは平たくいえば、国の支出(歳出)が税収などによってまかなわれているか、借金に頼らずに政策運営ができているかどうかのバランス。実は日本、これができていないのである。赤字なのだ。つまり支出をまかなうのに、新しい借金までつぎ込んでいる状態なのである。子や孫の世代に負担を先送りすることで、今の収支バランスを保っているのだ。その額、2006年度で14兆円。GDP比2・8%にのぼる。

そこで政府が取り組んでいるのが、この基礎的財政収支の黒字化。2010年代初頭までに、国の支出は借金に頼らずに済むようにしよう、というわけ。実際、2001年度の22兆円(GDP比4・7%)に比べ、基礎的財政収支の赤字幅は縮小している。今後も、支出を減らすか、税収を増やすか、その努力が模索されることになる。

財政を健全化すればいいということだが、どうして基礎的財政収支の黒字化、なる難しい言葉が出てくるのか。家計に例えると、それでなくても借金の支払いが毎月あるのに、毎月の光熱費や家賃など一般支出をまかなうために、給料に加えて新たに借金している状況。難しい言葉を使わなくても、これが健全なはずがない。実は財務省のHPなどを見ても、とにかくなんだかとてもわかりにくいのだが、要するに、せめてまずは借金部分くらいは切り離してから再建を考えよう、ということか。

ちなみにたとえ基礎的財政収支が黒字になっても、それでおしまいではない。ようやくまともな状況に近づく、ということに過ぎない。財政問題は深い。

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