通常国会が18日にあっさり閉会

今国会で成立しなかった重要法案たちはどうなるの?

2006.06.29 THU

会期延長をするかしないかでもめていた通常国会は、結局、延長せずという小泉さんの意向をうけて18日にあっさりと閉会。これによって、9月に辞める小泉さんにとっての「最後の国会」も終わったことになるわけだ。

ちなみに、通常国会では政府提出の法案91本のうち9割近くが成立。そう考えるとなかなかの確率なのだが、じつはその一方で、この間ずっと論議されてきたいくつもの重要法案が軒並み先送りにされ、継続審議となったのを知っているだろうか。

その先送りされた重要法案というのは、おもに1.教育基本法改正案 2.国民投票法案 3.組織的犯罪処罰法改正案(共謀罪) 4.社会保険庁改革関連法案 5.防衛省昇格法案――の5つ。このレビューで何度もとりあげてきたものがあるように、その中身がいいか悪いかべつにして、どれもこれも何年も前から政府や自民党が法案成立に力を注いできたものばかりなのだ。

たとえば国民投票法案は憲法改正の具体的手続きを定めたもので、憲法改正を悲願としてきた自民党にとってはなんとしても成立させたかった法案。また、教育基本法改正案が国会に提出されたのも1947年にこの法律が制定されて以来初めてのことだし、防衛庁の「省」昇格法案も同様だ。

じゃあ、なんで先送りになったのか。その理由は小泉さんが重要法案の成立よりも訪米やサミットといった外交セレモニーを優先させたためらしいが、問題はむしろ、こうした法案が今後どうなるのかだろう。

じつは秋以降の政治日程を考えると、法案の早期成立はかなり難しい。秋の臨時国会は2カ月ぐらいしか会期がなく、来年の通常国会も夏に参院選というイベントが控えているため、ちゃんと審議ができる時間があるとは思えないからだ。でも、考えてみれば急いで成立させる必要なんかどこにもない。重要法案だからこそ、じゅぶん過ぎるほどの時間をかけて審議する。その意味では小泉さんのやる気のなさも結果オーライだったのかもしれない。

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