前評判を覆して圧勝を演出

そのまんま東を当選させた「無党派層」って誰のこと?

2007.02.22 THU



写真提供/時事通信
統一地方選や参院選が近づくなかで「無党派層」が注目されている。直接のきっかけは宮崎県知事選でそのまんま東氏が勝ったこと。この選挙では当初、自民党推薦候補が有利とみられていたのだが、ふたを開けたら東氏が7万票もの差をつけて圧勝。そこには自民党などの政党に嫌気がさした「無党派層」といわれる人たちの存在があったからだ。

でも、言葉じたいはニュースでよく耳にするけど、この「無党派層」って誰のことなのか。たとえば小泉自民党が圧勝した2年前の総選挙では、それまで民主党に投票していた無党派層が自民党を支持したことが大きな勝因といわれたはず。総選挙で自民党を勝たせたのが無党派層なら、宮崎県知事選で東氏を勝たせたのも無党派層。じゃあ、無党派層とはどんな人たちなのか。

ひとことでいえば、「無党派層」とは特定の政党を支持しない有権者のことで、そこには大きく分けて2つのタイプがある。ひとつは政治そのものに関心がない人、かつてノンポリ(ノンポリティカル)と呼ばれた人たちで、もうひとつは政治への関心は高いが特定の支持政党がない人。前者が消極的無党派なら後者は積極的無党派というわけで、一般的に地方より都市部、高齢者より若者に多く、業界団体の組織票に対して浮動票とも呼ばれる。そして、最大のポイントは、90年代半ば以降、こうした無党派層の動向がつねに選挙結果を左右してきたということ。実際、自民党や民主党などの政党にとって、いまや無党派層とどう向きあうかがいちばんの課題なのだ。

ちなみに読売新聞の1月の調査では、「支持政党なし」と答えた人、つまり無党派層は、小泉政権末期の1年間が30%台だったに対して全体の41.5%――。これは自民党支持率を上回る数字で、逆にいえば、自民党はもちろん、民主党などの野党も、あい変わらず有権者から「物足りない」と思われているということ。この様子では既存政党にショックを与えた「そのまんま現象」は今後も続くかもしれない。


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