イギリスではすでに常識!?

歩車分離信号って何?導入されると、交通事故は減る?

2007.03.01 THU

青信号を渡っていたのに、車に接触しそうになってヒヤッとした経験はないだろうか?

交差点は通常、歩行者側の信号が青の時、進行方向が同じ自動車の信号も青になっている。信号が青だから、歩行者・ドライバーともに注意が散漫になって車両の右折・左折時に事故が起こる。そうした事故を防ぐ歩車分離信号の導入が進んでいる。

歩車分離信号とは、歩行者と自動車の信号をそれぞれ分離させて、歩行者が青の時は、自動車は赤にする方式の信号のこと。もともとはイギリスで考案された歩車分離式は、すでにイギリスでは常識だが、日本での導入率はまだ2%程度と低い。

「日本で歩車分離信号を導入したのは68年の熊本市が最初です。01年の調査では交通事故死の8割が歩行者で、5割近くが交差点や付近で発生していました。そこで02年から実験し事故防止の効果が認められたので、本格的に導入を試みよう、ということになったんです」(警察庁広報室)

02年に全国で導入された歩車分離信号は2381機、05年末までに3867機が歩車分離式に切り替えられた。今後も少しずつ歩車分離信号の導入が進められる予定だ。しかし、歩行者の安全を考えたら、もったいぶらずに、全部、歩車分離信号にしてしまえばいいのでは?

「歩車分離信号を採用するかどうかは各都道府県の警察が判断していますが、歩車分離式を導入すると車の信号待ち時間が長くなって渋滞の原因になったり、信号無視をする車が増えるといった問題があります。事故防止効果があるかどうか判断しながら導入を検討するので、全部の信号を歩車分離にすればいいわけではないんです」(同)

ちなみに、交通安全白書は30日以内の死者の統計もしているが、交通死亡事故は発生から24時間以内に死亡した場合を死亡者としてカウントしている。ドライバーが安全運転を心がけることは言うまでもないが、歩行者も左右の安全確認をするクセをつけて自分を守るようにしたい。


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