地域防災の担い手・消防団がピンチ?

団員減少問題を抱える消防団に入ってみた

2007.04.12 THU



撮影/小山幸彦(STUH)
突然ですが、みなさんは消防団に入っています? いや、そもそも消防団って知ってますか?

消防団とは各市町村に設置された消防機関。ただし、構成員は消防職員とは違い、ふだんは別の仕事に従事。空き時間に訓練を重ね、有事の際に活動する人たちである。

実際の火災現場では、消防士の後方支援などが多いそうだが、大災害や人海戦術が必要となった場合、「消防団の存在なしに消防活動を行うのは非常に困難」(東京消防庁防災部消防団課団務係長・君嶋幸夫さん)だという。確かに、もし首都圏を直撃する大地震が来たら、東京の規模や人口を考えると既存の消防署だけでは対応しきれないだろう。

そんな消防団だが、実は今、団員の減少が問題となっている。背景となっているのは少子化、サラリーマンの増加など社会状況、地域コミュニティの変化などだ。確かに休日に訓練とか、大変そうだもんなぁ…でも、地域の防災も大切なことだし…。というわけで、実際に消防団の活動ってどんなものか、訓練に参加してみました!

うかがったのは文京区の本郷消防団。団員の年齢は20歳から40代後半と幅広い。職業も自営業、サラリーマン、大学生、主婦と様々。最近は団員減少の対策として学生や女性団員を増やす努力をしているそう。

で、実際の訓練はポンプ車を使った放水もあるなどかなり実践的。興味深かったのは人工呼吸やAED使用法など人命救助のメニューもあったこと。「消防団に参加することで、大切な人の命を守る方法も身につけられました」(本郷消防団の野村 原さん・印刷会社勤務)。なるほど発想を変えると、自分に役立つことも多そうだ。

「地元出身ではないので、地域にとけ込むきっかけになりましたし、社会貢献活動への意識、見識も高まると思います」(同・原田孝之さん・運送会社勤務)などなど、あながち大変なことばかりでもなさそうな消防団。入団すれば、もしもの時に活躍できる男になれるかも…。


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