国民投票法案が衆参院スピード通過!

9条以外で議論されている憲法改正案のポイントは?

2007.05.24 THU



写真提供/時事通信
5月14日に成立した国民投票法案。これが憲法改正と密接な関係にあることはよく知られているけれど、ニュースなどでクローズアップされるのはもっぱら、戦争放棄を謳った第9条。これ以外に議論されている条項はないの? 政治問題に詳しいジャーナリストの池上 彰さんにお話を聞いた。

「3つ考えられます。1つ目は国民がよい環境のもとで暮らせる権利『環境権』の明記。2つ目は国民のプライバシーを守る『プライバシー権』の明記。3つ目は私学補助の問題。国が私学に補助金を出せることを明記しようとしているんですね」

最近は個人情報関係のトラブルも多いし、今の時代に合わせて改正するとなると、そういうことも必要ということですか?

「ただ、最初の2つは不要という主張もあります。環境に関しては、第25条に『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』とありますし、プライバシーに関しても、第13条に『すべて国民は、個人として尊重される』とあります。つまりそれらは現行憲法で十分に保障されているんですよ」(同)

エッ! じゃあその2点に関しては、改正のメリットってないのでしょうか?

「特にないですね。『憲法を変える必要がある』というために、その他の項目が取り上げられているという性格が強いからです。しかも、与党の国民投票法案では、憲法改正手続きは改正項目のひとつひとつについて賛否を問う形式になっています。が、投票と集計が煩雑になってしまうため、実際には、憲法9条に絞った国民投票になる可能性が高いと思います」(同)

現行の日本国憲法は今から60年前、第2次大戦後の昭和22年にアメリカ主導で施行されたもの。それを古いものとして、時代に合った改正が議論されているわけですが…それ以前にそもそも文体が古くて読みづらいですよね? まず憲法を読みやすく口語化してもらえるとありがたいんですけど。ダメ?


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