今度の仏大統領は日本嫌い?

知日派シラクさんが去って日仏関係が悪化って本当!?

2007.05.31 THU



写真提供/AFP=時事
ちょうど2週間まえ、フランスで就任式が行われ、サルコジ大統領が誕生した。新しいフランス大統領は安倍首相と同じ年の52歳。今後5年間はこの戦後生まれの大統領がフランスを引っぱっていくわけだが、じつはいま、そのことによって今後の日仏関係がどうなるかがすごく注目されているのだ。

その理由はおもに2つある。まずひとつは、前任者のシラク大統領が大の日本びいきで、フランス指導者として前例がないほどの知日派だったということ。たとえば、相撲、マンガ、歌舞伎、寿司といった最近のフランスでの日本ブームはほとんどシラクさんのおかげだし、それ以外でもさまざまな面で日仏関係の絆は深まっていた。そのため、外務省ではシラクさんの退任に「財産を失った」と嘆いたくらいだという。

もうひとつの理由は、シラクさんとまったく対照的に、サルコジ大統領は日本批判で有名な人物だということ。たとえば、シラクさんが好きな相撲については「髪をポニーテールにしてなでつけた、太った男同士の取っ組みあいがどれほど楽しいのか理解できない」と言い放ち、香港を訪問したときは「香港は魅力的だ。東京は違う、息苦しい」と東京を批判。さらに京都についても「なぜその町に感激するのかわからない。有名な庭園でさえ不快にうつる」と言ってみたりもする。ここまで日本が嫌いと公言していたのだから、文化はもちろん、経済や安全保障などさまざまな面で日仏関係に悪影響がでるのでは、というわけだ。

もっとも、この新旧フランス大統領はもともと仲が悪く、こうした日本批判はシラクさんへのあてつけにすぎないともいわれる。実際、サルコジ大統領は従来と同じように日本の国連安保理常任理事国入りを支持。政治面では日仏関係にあまり変化はなさそうという見方も強い。とはいえ、シラクさん時代にフランスにとって特別な国だった日本が、今後「普通の国」になってしまうのも間違いない。そのへんが気分的に微妙といえば微妙なのだが…。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト