スピーチ専門のライターがいる!?

アメリカ大統領はどうして演説でジョークを言うの?

2007.06.21 THU

アメリカ大統領の演説には、よく「アメリカン・ジョーク」がはさまれている。やはり、国父である大統領にはユーモアのセンスが求められるってことなのだろうか?

そもそも、大統領の演説用原稿は、専属のスピーチライターが書いており、ジョークのネタまであらかじめ用意されているそうだ(クリントン政権時代には、ジョーク専任ライターがいたという噂も)。ワシントン在住のジャーナリスト・仲野博文氏は、アメリカ大統領がスピーチに織り交ぜるジョーク事情をこう解説する。

「アメリカには、聴衆の心をつかむためにジョークを言う文化が根付いているんです。ブッシュ大統領は、毎年行われる記者との晩餐会でコメディアンと漫才をしたり、イラクで見つからなかった大量破壊兵器を大統領執務室で探しているというジョークを披露したことがありました」

さすが、アメリカン・ジョークの伝道師、デーブ・スペクター氏を生んだお国柄! と思わず納得だが、日本にもスピーチライターはいるのだろうか?

「国会答弁の場合は、省庁の直接の担当者が原稿を書くこともあるようですが、基本的に内閣総理大臣のスピーチは、5人の総理大臣秘書官が執筆しています。日本にアメリカのような総理大臣直属のスピーチライターがいないのは、ホワイトハウスのように強い権限が内閣府にないからだと思います。そもそも、日本の政治家はジョークをあまり言いませんし、たまにポロリと出て話題になるのは、全部アドリブでしょうね」(政治ジャーナリスト・森 健氏)

ただ、ジョークは一歩間違うと「オヤジギャグ」に陥る危険性も。ダジャレ好きの政治家といえば森喜朗元首相が思い浮かぶが、そのジョークで場が和んだというニュースはちょっと記憶にない…(苦笑)。ユーモアのセンスで有権者の関心を引くのも政治家に必要なスキルかもしれないが、やはり政策で国民の関心を引きつけてもらいたいものだ。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト