「国の借金」が過去最高に!

834兆円の返済計画はどうなっているの?

2007.07.26 THU



写真提供/sozaijiten/AFLO
ちょうど1カ月前、財務省がこんな発表をした。いわく、国債などの「国の借金」が今年3月末時点で834兆3786億円に達し、過去最高を更新したのだという。数字が大きすぎてわかりづらいが、これは国民ひとりあたり約653万円の借金となる計算で、GDP(国内総生産)の1.6倍。赤道上に1万円札で並べれば地球1周の5分の1になるというとてつもない金額なのである。

なんでそんなことになったのか。そもそも国の借金の増加は、バブル崩壊後に景気対策と称して公共事業をバンバンおこない、減税も実施して国債発行を乱発したのが発端。それがここまで大きく膨れ上がったのは大きく分けて2つの理由がある。まず、この約10年の景気低迷で会社がたくさん潰れたうえ、従業員の給料も少なくなって税収がすごく減ったこと。もうひとつは、その一方で高齢化が進んだために、医療や年金などの社会保障に必要な支出が増えたということ。つまり、国の収入は減ったのに出ていくお金が増えた、という簡単な理屈だ。

この借金を減らすために政府がやっているのが、公共事業などのムダを減らす一方、経済を活性化させて税収を増やす成長路線というやり方。しかし、国の赤字はいまや年間30兆円以上――。かりに公共事業を全部やめても6兆円にしかならないし、多少税収が増えたところで借金もますます増えていくだけ。それは834兆円に膨れ上がった借金を考えればよ~くわかるはずだ。

ではどうするのか。そこで浮上するのが消費税率を引き上げるという議論である。実際、当初から安倍さんの最大の課題は消費税といわれていたし、財政の専門家も国の借金を減らすには消費税率のアップが欠かせないという見方をする人がほとんど。だが、そのまえに責任の所在だけははっきりさせてほしい。国の借金をここまで増やしたのは誰なのか。財務省を含めた政府だとすると、なぜそんなことになり、誰が責任をとるのか。消費税の議論はそれからでも遅くはないような気がする。


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