ロシアが「占有権」をアピール

各国の争奪戦勃発! …でも北極って誰のものだっけ?

2007.09.27 THU



写真提供/AFP=時事
ロシアの有人潜水艇が先ごろ、世界で初めて北極点の海底に到達、チタン製の国旗を海底に立てて「占有権」をアピールしている。

北極海の海底には原油や天然ガスが多く埋蔵されていると見られており、また、地球温暖化の影響で北極海の氷が減少したことで、北極海経由の海路が開かれる可能性もあるという。今回のロシアの占有権アピールは、こうした資源や利権をめぐる争奪戦という側面が背景にあり、当然アメリカやカナダはすかさず反発している。

でもちょっと待って。そもそも北極って誰のもの? こう聞かれてスラスラと答えられる人、案外少ないのでは? 外務省経済局海洋室に問い合わせてみた。

「海洋に関する問題を定めた国連海洋法条約では、各国の沿岸から200海里(約370km)の範囲を排他的経済水域とし、資源の開発などを認めています。北極点を排他的経済水域に含む国はないため、北極点周辺の北極海はいずれの国の管轄権も及ばない“公海”という扱いになっています」

つまり現状では「誰のものでもない」が正解。ただし、北極占有を強硬にアピールするロシアの主張にもまったく根拠がないわけではない。

「同条約では、たとえ200海里の範囲の域外であっても、陸地から連続する大陸棚であることを科学的に証明すれば、地下資源の開発権が容認されるんです」(同)

事実ロシアは、北極海底が地質的に陸続きだとして、2001年にも国連に申請を行ったが、データ不足との勧告を受けている。プーチン政権では、今年5月からあらためて本格的な調査を開始しており、数年以内には再申請する予定だという。

自国の領土拡大は昔から大国のお家芸…とはいえ、資源や利権欲しさに極地まで奪い合うなんてちょっとさもしい姿に見えてしまう。ちなみに南極。こちらは南極条約で領有権が凍結されているとのこと。北極もそれでいいのでは…と思ってしまうのは素人考え?


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