シーズン真っ盛り!

そもそも「忘年会」っていつ始まったの?

2007.12.13 THU



遠藤貴也=写真
忘年会シーズンですね。しかし、この国民的行事はいつ始まったのだろうか。その名もズバリ『忘年会』(園田英弘著・文春新書)という本によれば、ルーツは室町時代に皇族が行っていた“年忘れ”。もちろん酒も飲むが、メインは和歌の詠み合いという風雅な宴だったとか。

忘年会に「一年の憂さを晴らす」といった意味合いが加わるのは江戸時代から。同書には「忠臣蔵の討ち入りが成功したのは、吉良家の忘年会後の寝込みを襲ったから」という興味深い考察もある。ただし、当時はまだ特権階級の儀式。明治時代になって、「無礼講」「無茶苦茶主義」といったキャッチフレーズのもと、広く庶民にも浸透したそうだ。同時期に書かれた坪内逍遙の小説『忘年会』には、学生たちによる忘年会の様子が「声高な議論と沸くような笑い声、歌舞音曲に、お酌をする芸妓、そして何よりも大酒」と描かれている。

昭和の時代には企業忘年会を中心に大きな盛り上がりを見せる。とくに戦後は温泉地まで足を延ばして行うなど、規模も予算も拡大。忘年会フィーバーは70年代半ばにピークを迎え、一方で女子社員の参加も進む。これを機に「お座敷離れ」、すなわち伝統的な芸者宴会の衰退へとつながっていったという。

ちなみに、アサヒビールお客様生活文化研究所の調べでは、今年の忘年会に「参加する」と答えた人は全体の86.4%。「04年は75.7%でしたから、こういうところにも景気回復の波を感じますね」(同研究所プロデューサー・河村めぐみさん)

そして、今年の売れ筋忘年会グッズは「一番人気はコスプレ系。以前は全身タイツや着ぐるみが中心でしたが、ここ3年ぐらいはその年にブレイクした芸人やタレントさんのコスチュームが売れています」(ドン・キホーテ銀座本館)だそうだ。

コスプレ姿のまま路上で寝込み、吉良上野介のように襲われる、なんてことにならないよう気を付けましょう。

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