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「霞が関埋蔵金」伝説の真偽とその中身とは?

2008.01.10 THU



写真提供/時事通信
霞が関といえば中央省庁が集まるお役所の街。じつはいま、ここに巨額の「埋蔵金」が隠されているんじゃないか、という論争が自民党内でさかんにおこなわれている。たとえば、ある自民党幹部が「霞が関に徳川幕府の埋蔵金のようなものはない」といえば、ある大物議員は「いや、埋蔵金はある」と反論。すると今度はべつの幹部が「どこにそんな埋蔵金があるのか」とまたいい返すといった調子。とにかく「霞が関埋蔵金」があるのかないのかという笑っちゃうような議論をみんなで大マジメにやっているのだ。

この「霞が関埋蔵金」というのはなんなのか。じつはこれ、もちろん地下深くに眠っている本物の埋蔵金ではなく、霞が関の各省庁が管理している特別会計(特会)の資金のこと。特会は国の基本政策に使われる一般会計と違い、道路整備などの特定の事業を扱っていて、その財源や使い道はほとんど各省庁に委ねられている。しかも運用利益をあげる一方、国会で審議されないので実態がわかりづらく、ムダ遣いの温床ともなっているのだが、この特会の積立金や余剰金が一説に数十兆円もあるという。つまり、それが「埋蔵金」というわけだ。

もともと自民党内には消費税に対する考え方の違いがあった。小泉さん的な成長路線を支持する人たちは消費税引き上げに反対で、特会の積立金(埋蔵金)をとり崩して財政再建にあてたい。一方、べつの人たちは消費税をアップして財政再建をはかりたいから埋蔵金はないと主張する。ようは財政再建をめぐる路線対立=埋蔵金論争ということなのだが、どちらにしても、余ったお金があれば有効に活用するのはあたりまえ。埋蔵金があるとしても、それはもとをたどれば国民みんなの税金だからだ。

ちなみに埋蔵金伝説といえば、福田首相の地元、群馬県・赤城山の山麓に眠るという徳川埋蔵金が超有名。その福田さんは今回の埋蔵金論争について、「埋蔵金なのか確認しに行きましょう」とひとごとのようにコメントしている。


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