福島県がユニークな町おこし

たまには童心にかえって…本気の「鬼ごっこ」に挑戦してみた!

2007.11.30 FRI


ちなみに気になる賞品は、1位がコシヒカリ、2位がリンゴ、3位が野菜と、協賛企業が提供する県の名産品だった。 撮影/大関敦
「子どもたちが公園で走り回っている姿を見ていたら、久しぶりに鬼ごっこをやりたくなってしまったんです」(鬼プロジェクト代表・本間貴裕さん)

そんなささやかな思いつきが、福島市の自治体まで巻き込んで町おこしイベントとして実現した。大人をたくさん集めて、いっちょ本気で鬼ごっこをやろうじゃないか! …というのである。

考えてみれば、もう随分長いこと全力疾走というものをしていない。鬼に追いかけられるスリルとも20年以上ごぶさただ。優勝者には賞品も出るというし、これはぜひ仲間に入れてもらおう!

というわけで、去る11月18日、福島市のあづま運動公園で催された鬼ごっこ大会に参加してきた。主催の鬼プロジェクトは福島大学の学生グループで、代表の本間さんは福島大学の4年生。自治体や地元の企業、商店街からの協力を取り付け、このイベントを実現させたというから恐れ入る。このユニークな試みは新聞でも取り上げられ、参加者は実に108人にのぼる盛況ぶりだ(参加資格は15歳以上に限る)。

受け付けを済ませると、5人1組のチームに振り分けられる。筆者とカメラマンも、地元の仲良し3人組と男女混成チームを組んで、いざ参戦。

まずはA、Bふたつのブロックに分かれて予選を行う。1ゲームは9分間で、これを3回行って決勝進出チームを決める。鬼の役目は持ち回り制で、1回につき1/3チームが鬼、残る2/3チームが逃げる側となる。基本的には時間いっぱい鬼に触られずに逃げ切ればOK。ゲーム終了時、生存者1名につき女子50点、男子30点のポイントがチームに加算される。

ならば女の子を優先的に逃がした方が合理的だろう、などと作戦めいたものを立案するも、いざ鬼に追いかけられるとたちまちチームは散り散りに…。生け垣や川などの地形を生かして、なんとか鬼を巻こうと駆けずり回るも、やがて複数の鬼に追い詰められて、あえなくタッチ。

結局、チームワークもへったくれもなく、我がチームはものの数分であっさり全滅してしまった。

いやー、疲れた! 心臓と肺がぶち破れそうな勢いで飛び跳ねている。…けれど、芝生の上を走り回る爽快感、鬼に追われるハラハラ感は悪くない。何より、見知らぬ人々とともに戦い、いつの間にか仲良くなっているこの感じ、なんだか懐かしいではないか!

さて、優勝はさぞ体育会系の剛の者だろう…と思いきや、なんと女子大生5人組。聞けば福島学院大学保育科の皆さんで、「実習で子どもたちと鬼ごっこをしているうちに、もっと本気でやってみたくなったんです」(2年生・斎藤友理さん)とか。

しかし見たところ、運動とは無縁そうなかわいらしい5人組である。敗者を代表して勝利のヒケツを聞いてみると、ずばり「隠れるのがうまかったんだと思います(笑)」とのこと。な、なるほど…。

「こうして楽しんでもらうことが、結果的に福島の町おこしに役立てば嬉しいです」と主催者。うんうん、この日の盛り上がりを見るかぎり、鬼ごっこは立派に地域振興に役立つと見た! 第2回の開催日は未定ながら、今からジョギングでも始めておこうかな!?

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