政府4演説が一本化される!?

ところで、所信表明演説と施政方針演説はどう違う?

2008.04.17 THU



写真提供/時事通信
自民党の党改革本部が「政府4演説」の一本化を検討しているという。この「政府4演説」とは、通常国会の冒頭におこなわれる首相や主要閣僚による演説で、具体的には首相の施政方針演説、財務大臣の財政演説、外務大臣の外交演説、経済財政担当大臣による経済演説の4つのこと。各党の党首クラスが登場して首相と論戦する代表質問はこの4演説を受けてのもので、現在おこなわれている通常国会の冒頭でも、福田首相や閣僚たちがちゃんと演説をしている。それを自民党では時間のムダということなのか、べつの演説に一本化したいらしいのである。

ところで、首相の演説は「施政方針演説」だけじゃなく、じつはもうひとつ「所信表明演説」というのもあるのを知っているだろうか。「施政方針演説」が通常国会なのに対し、「所信表明演説」がおこなわれるのは臨時国会や新しい首相が指名される特別国会。つまり、施政方針演説が内閣全体の基本方針を語るものだとしたら、所信表明演説は「首相としてこれからこういう政治をします」という政治家としての考えを発表するものなのだ。「所信」とは自分の考えという意味だが、首相としての「初心」の気持ちを表すものでもあるわけだ。

では福田さんは所信表明演説や施政方針演説でどんなことを語ったのか。安倍さんの突然の退陣を受けて首相になった昨年秋の所信表明は、準備不足もあって中身のない演説といわれたのだが、今年1月の施政方針演説ではそれなりに福田さんらしさもあった。その「らしさ」とは、小泉さんの「構造改革」や安倍さんの「戦後レジームからの脱却」とは違う、国民本位の政治に転換するということ。なにしろ「改革」という言葉をあまり使わない一方で、「国民」が50回も出てきたのだ。とはいえ、国民本位の政治などというのは本来あたりまえの話。逆にいえばこれまでが国民不在だったということで、この演説がたんなるスローガンで終わるかどうか、それがいま福田さんに問われているのである。


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