鳩山政権がいよいよスタート!

スムーズに実現できたのか?「政権引き継ぎ」のウラ舞台

2009.09.17 THU



写真提供/新華社/アフロ
民主党政権が発足し、日本で初めて本格的な政権交代が実現した。それだけに、新政権ができるまでのこの2週間あまり、ずっと注目されていたことがある。それは「政権移行」がどうやって行われるのかということ。一般企業でも人事異動をおこなう場合、ある程度時間をかけて後任者に仕事を引き継ぐはず。前例がないなかでそれを国の政権としておこなうのだから、想像もつかないのだ。

参考になるのが政権交代の多い米国や英国のやり方。たとえば米国では、次期大統領が決まってから就任式までの約11週間を政権移行期とし、「政権移行チーム」を編成。このチームの仕事は、ホワイトハウスの幹部や各省庁に聞き取り調査をして政策課題を洗い出すこと。一方で、次期大統領は補佐官や閣僚人事を進め、議会とも協議し、就任後の政策について調整する。そうやって就任式前後まで引き継ぎの作業をおこなうのだという。しかもオバマさんの場合、経済危機のさなかに次期大統領となったため、当選からわずか6日後にホワイトハウスを訪れ、当時のブッシュ大統領とふたりだけで政権引き継ぎの話し合いまでしている。

鳩山さんの場合はどうだったのか。じつは民主党にも当初、米国を参考に政権移行チームをつくって政権移行作業をおこなう計画があった。しかし、党内の調整不足から断念。そのかわり、各省庁から予算・外交・危機管理などについてヒアリングをおこなったという。とはいえ、それで引き継ぎができたかというと微妙。いろんな重要課題に対応できるのか心配になったりもするのだ。

もともと日本の首相に引き継ぎというものはなかった。閣僚も新旧大臣が握手をしたりするセレモニーがあるだけ。政策は官僚が把握しているから政治家同士が引き継ぎをする必要がなかったのだ。民主党は、こうした「官僚主導」から「政治主導」に変えることを政権公約としている。今回は少し微妙な移行だけに、日本も政権交代のときにきちんと引き継ぎができるシステムをつくる必要があるのかもしれない。


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