ここ最近、だいぶ値下がりしてますが…

クロマグロが絶滅危惧種へ!?ボクらの食卓にどんな影響が?

2009.09.17 THU



写真提供/時事通信社
高級マグロのなかでも最高位にランクされる大西洋クロマグロをワシントン条約の「絶滅危惧種」に加えようとする動きがヨーロッパで広がりつつあるという。来年3月の締約国会議では、大西洋クロマグロの国際取引禁止について議論される見通し。仮に禁止になると、僕らの食卓にどんな影響があるのか?

「絶滅危惧種になれば商取引が禁止されます。日本はクロマグロ供給量3万4000トンのうち、1万9000トンを大西洋クロマグロの輸入に頼っている(08年)ため量が半減。相対的に大間産など希少な国産クロマグロの価格が高騰する可能性があります」(水産庁加工流通課・中谷康則さん)

そうなれば高級魚がますます縁遠い存在になりそう。この事態に日本はどんなスタンスをとっていくのだろうか?

「科学的知見に基づき、絶滅危惧種には該当しないと主張する方針です。そもそもマグロについては海域ごとに国際管理機関を設け、漁獲量の制限枠を設けるなど、資源管理対策を講じてきた。これからもその枠組みで議論していくべきです」(同)

こうした漁獲制限の動きを受け、養殖技術への注目も集まってきている。去る7月には、近畿大学水産研究所がミナミマグロの種苗生産(人工ふ化、稚魚サイズまでの飼育)に成功。完全養殖が商業ベースになるにはまだ時間がかかるそうだが、様々な対策が講じられているようだ。

ところで、これら資源の問題とは別に、市場では昨秋以降、高級マグロの卸値が急落しているという意外なデータ(下表)がある。

「昨年の7月時点と比べて築地市場で取引されるクロマグロの価格は14%安。ミナミマグロは27%安です。リーマンショック以降、高級魚の需要が減ったことに加え、脂のノリや筋の入り方などモノ自体の評価も低く、値が下がっているようです」(同)

来年の会議で本当に大西洋クロマグロの商取引が禁止になれば、マグロ全体の価格が再び高騰する可能性もある。安い今が食べ時かも。


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