ビジネスマンを襲う現代病

第10回 忍び寄るパソコン腱鞘炎にご注意!

2010.05.12 WED

ビジネスマンを襲う現代病


自覚症状がなく、痛くなるまで気づきにくいパソコン腱鞘炎。だが、「親指でキレイに円をつくれない」「手をパーに広げたときに片方の親指が大きく開かない」「両腕を上げたときに耳に付きにくい」など、何かしらの影響が出ていることが多いとか

クリック、クリックで指を酷使!?



IT技術の進化はボクらの生活を快適にしてくれたけど、ここ数年、パソコン作業のやりすぎで腱鞘炎になる人が増加しているんだとか。ちまたで「パソコン腱鞘炎」などと呼ばれるこの症状について、KIZUカイロプラクティック院長の木津直昭院長に話を聞きました。

「パソコン腱鞘炎の原因は、同じ運動を何度も繰り返すことで関節などに炎症を引き起こす“反復運動過多損傷(RSI)”にあります。例えば、マウス操作によるクリックの反復は、指を動かす範囲が小さいにもかかわらず動かす回数は多い。この場合、関節への血流が悪くなり、人指し指の第二関節と第三関節の周辺に腱鞘炎を引き起こすことがあるのです。腱鞘炎自体は珍しくないですが、この場所の腱鞘炎は過去にあまりみられませんでした」

このRSIによる人体への影響は、欧米ではすでに問題視されているらしい。マイクロソフトの調査によると、仕事が原因のRSIによる労働時間の減少は、年間6億ドルもの損失にあたるとの結果が。また、携帯メールの打ちすぎによる親指の腱鞘炎も増加中だとか。

「マウス操作による機能障害は人指し指だけではありません。もともとマウス操作は指や手首を固定して行うので、筋肉に過度な負担がかかります。マウスを握るときに不自然な状態で親指を固定されるので、親指の根本にある筋肉が硬くなったり、炎症を起こすことがあります。また、筋肉の動きは連動しているため、人指し指や親指だけではなく手首からヒジ、肩への機能障害となり、しびれや血行障害を引き起こす可能性もあるのです」 しかも、これらの症状は近年さらに深刻化しているんだとか…。

「1995年に『windows95』が発売されて日本でパソコンが普及しました。仮に、15年という長いスパンでパソコン作業を続けた場合、年々、マウス操作による筋肉や関節への負担は蓄積されていきます。その結果、肩が上がらなくなったり、ストレートネックといわれる頚椎(けいつい)の生理的カーブの異常(首がまっすぐな状態)によりヘルニアなどを誘発する場合があるのです」

う~ん…もはや他人事とは思えません。何か対策をお願いします!

「同じマウスをずっと使っているとポジションが固定され、特定の関節や筋肉に負担がかかるので、肩が前に行ったりしないように姿勢を正したときの位置でマウス操作を行い、マッサージをする場合は指や指の間だけでなく、手首からヒジにかけても行うと効果的です。もちろん、疲れを感じたら立って体を動かしたり、少し休むことも大切です」

日常生活に欠かせないパソコンだけに、工夫してうまくお付き合いしたいものです。 ご自分の体の気になる症状、または知っておきたい現代病がありましたら右下の投稿ボタンからおねがいします

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