本場の値段、ハウマッチ!

第5回 ドイツ人にとってビールは水と同じ!?

2010.06.30 WED

本場の値段、ハウマッチ!


ドイツ人は、皆それぞれお気に入りの銘柄があり、レストランではずっと同じ銘柄のビールを飲み続けるそう。 画像提供/コウゴアヤコ

瓶ビール1本の値段は約50円!



ビール大国と聞いて思い浮かべる国といえばドイツ。国内には5000種類以上もの銘柄があり、2007年のデータによると国民1人あたりのビールの年間消費量は111.5リットルにも及ぶそう。ところで、そんなビール大国ドイツでは、ビールの価格はいくらぐらいなのでしょう?

「銘柄によって異なりますが、500ミリリットルの瓶ビールで1本50~80セント程度ですね。これにデポジットが加算されますが、瓶を返却すると返ってきます。円高の影響で、今や1ユーロ≒112円ですから、50セントといえば56円程度。日本と比べると驚くほど安いですよね。また最近は、市場の価格競争によって、500ミリリットル6本セットになって1.79ユーロなんて格安なペットボトル入りのビールも出始めましたよ」

と、教えてくれたのは、ドイツで配布されているフリーマガジン『ドイツニュースダイジェスト』でビールにまつわるコラムの連載を行っている、日本地ビール協会ビアテイスターのコウゴアヤコさん。な、なぜ、そんなに安いんですか!?

「ドイツでは一般的に、生活必需品の価格は低めに抑えられています。ビールも生活必需品ですから、安いのでしょう」
世界にあるビール醸造所の3分の1はドイツにあるんですって。税金を優遇し、小さな醸造所を保護する国の政策が、銘柄の豊富さはもちろん、消費量の多さにもつながっているそう 画像提供/コウゴアヤコ
ビールが生活必需品!?

「ドイツ人にとってはそうみたいです(笑)。一度、ドイツ人に“自分たちにとってビールは水と同じだから”と言われたことがあります。ドイツ語の名詞には冠詞が付くのですが、ワインやウイスキーなどのアルコール類は『Der(男性名詞)』なのに、ビールだけは水と同じ『Das(中性名詞)』なんですよ」

へぇ~! なるほど。ちなみに、ドイツではビールの税金はビール原液の麦芽汁エキスの濃度によって級が分けられ、税金が異なるそう。また、醸造所の規模によっても税率が5段階に分かれており、規模の小さな醸造所ほど、税率は低くなるんですって。

「2006年時点でドイツには1284カ所のビール醸造所がありますが、ドイツのビールは基本的に地産地消されており、日本のように、どこにいても同じ味の大手メーカーのビールが飲めるなんてことはありません。ビールの移動距離(フードマイレージ)が少ないのも、価格の安さに関係しているのかもしれません」

そんなドイツには「ビールは醸造所のエントツの影が届く範囲内で飲め」という格言まであるそう。醸造所で作られるビールは添加剤や防腐剤を一切使用していないため、ドイツビールは鮮度が命!なんですって。いつかはドイツでブルワリーを巡りながら、できたてフレッシュなビールを楽しみたいものですね。 本場での値段を知りたいモノなどありましたら、投稿ボタンからリクエストおねがいします

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