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『リストラなう!』著者たぬきち氏、顔出しする

2010.08.03 TUE

噂のネット事件簿


『リストラなう!』(綿貫智人/新潮社/1365円)。ブログも引き続き精力的に更新中だ
今年春、大手出版社の「早期退職優遇措置」に応募した営業マン・たぬきち氏が退職までの日々を綴ったブログ「たぬきちの『リストラなう』日記」が、『リストラなう!』という書名で新潮社より書籍化され、7月30日に発売された。ペンネームは「綿貫智人(わたぬきちじん)」で「たぬきちと人々の輪」を意味するのだという。

ブログの内容は、早期退職に応募したたぬきち氏が会社を辞めるまでの日々と、社内の人々からいわれたことなどを書いたもの。途中、たぬきち氏の給料が高いことが明らかになってコメント欄では否定的なコメントが書き込まれたりもした。また、書籍化が決定した際には「始めから企画物だったんですか?」と批判が集中したこともあった。現在、無事出版を迎え、同氏はブログで書店への営業について書いたり、メディアの取材を受けたりしている。

ブログでは、「かつて担当させていただいてお世話になったお店を訪ねてみました」と書いて、東京都内の店に平積みされている様子などをレポートした。そのなかでは「手書きPOPのみならず、ここでもサイン本を作ってしまいました。いいのか俺」と突然の注目されっぷりに困惑している様子も見られる。

産経新聞の取材に対しては、顔出しをした上で「暴露とか告発とか、そんなつもりはなかったんです。世間ではリストラは前からあるけれど、中堅以上の出版社では初めて。それが単純に面白いと思って」とコメントしている。7月22日に行われたITジャーナリスト・佐々木俊尚氏とのUstream対談でも顔出しをしていた。

だが、新潮社のHPでの作家・高橋源一郎との対談では、今後は「顔出し」をしないことを宣言しており、高橋からも「顔は出さない方がいいと思いますよ」と助言され、さらには「『リストラなう!』も立派な文学ですから、芥川賞狙いましょう(笑)」とエールを送られている。

今後について「物書きになるのか?」と聞かれることもあるたぬきち氏だが、ブログでは「僕は自分がそのような大変な仕事に耐えられるとは思えません。だからこそライター専業の方をすごく尊敬するしだいです」とのこと。また、阿佐ヶ谷ロフトAで8月4日に行われるイベント「ロフトA×創Presents『リストラなう!』刊行記念イベント~出版界は今どうなっているのか!」も満席に近いという。こうなったらもう「顔出し」は解禁か?

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