本場の値段、ハウマッチ!

第11回 消費税発祥の地フランス。その税率は?

2010.08.11 WED

本場の値段、ハウマッチ!


ちなみに、旧来のレストランはかつて19.6%の税率が適用されていたが、持ち帰りも前提としている店など、新形態の飲食店が5.5%だったため、「価格で競争できず客を奪われた」と長らく騒動を起こしており、2009年7月、ようやく5.5%に引き下げられたのだそう ※画像はイメージです mimi / PIXTA(pixta.jp)

贅沢品と生活必需品で税率が変わる!?



先日行われた参院選で、より世間の注目を浴びるようになった消費税の話題。ところでこの消費税、実はフランスが発祥の地だって知っていました? 
今回は目先を変えモノやサービスではなく消費税という税にまつわるお話をお送りします。

「フランスでは“TVA”(付加価値税)と言います。1954年、第2次世界大戦後の立て直し期にフランスが発明し、世界で初めて導入された仕組みです。従来の複雑な税制度を一掃して、もともと存在していた収入や売上に対する税金(所得税、売上税)に、付加価値税(購入行為ごとに一定税率を徴収)を加え、シンプルな2本立てにしたんです。入ってくる金と出ていく金にそれぞれ課税する、ということですね」

と、教えてくれたのはフランスで配布されているフリーマガジン『フランスニュースダイジェスト』の編集部。そんな消費税発祥の地フランスの税率はいかほど?

「フランスの付加価値税(消費税)の税率は3種類あって、標準税率は19.6%、軽減税率は5.5%、特別軽減税率は2.1%です。軽減税率は一部を除く食料品や本、文化的・公的性質のサービス関係などにかけられています。特別軽減税率が適用されるのは、医薬医療品や文化事業に関わるものなど特定少数品目のみ。それ以外の車やお酒などが標準税率です。標準税率は“贅沢品”に、軽減税率は“生活必需品”にと言う場合もあります」 人によって価値観が異なりそうな“贅沢品”と“生活必需品”ですが、その振り分けは誰が、何を基準に行っているの?

「法律で細かく定められています。ただフランスは頻繁に法律が変わる国なので、税率も対象品目も逐次変更されます。なので、先ほど申し上げたのは2010年7月時点のものです。しかし、標準税率や軽減税率は導入時からほとんど変化していませんね」

ほほう。しかし、19.6%の税率って高すぎやしませんか? 現地の人はどう感じているんですか?

「導入されたのも60年近くも前のインフレ期ですし、完全に内税なので特に意識はしていません。消費行動の際に税率の高さや差を感じることもないんですよ。日本の消費税の現状や感覚とはだいぶ異なると思います」

内税…これは確かに意識がいきにくい。

さらに、もうひとつ。フランスのカフェでは座る場所で価格が違うのだとか。カウンター<屋内テーブル席<屋外テラス席の順に高くなっていくのだが、理由は店員が歩く距離なんですって。

モノにより消費税の税率が変わることにしろ、店員さんの歩く距離でカフェの席の値段が変わることにしろ、理由を聞けば理に適ったシステムのような気もするけど…日本ではちょっと受け入れがたい制度かもしれませんね。 本場での値段を知りたいモノなどありましたら、投稿ボタンからリクエストおねがいします

本場の値段、ハウマッチ!の記事一覧はこちら

取材協力・関連リンク

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト