知ってなるほど“お金”トリビア

第9回 使えなくなったお札はどうなるの?

2010.10.20 WED

知ってなるほど“お金”トリビア


こちらが環境に配慮したリサイクル商品「Time is Money」(左の囲みは表面図)。紙幣の裁断くずを、高温高圧で固めて作るそう 画像提供/アイザック石﨑産業

お札が貯金箱に生まれ変わる!?



自動販売機にはなかなか入らないし、使うのもお店の人に申し訳ないような…。そんな、ときおり出会うヨレヨレのお札って、扱いに困りますよね。

ああいったお札は、その後どうなるんでしょうか?

日本銀行広報課によれば、「傷んだり汚れたりして流通に適さなくなったお札は、日本銀行の本店や支店内で選別され、細かく裁断されます。その量は年間で約3000トンにものぼります」とのこと。

日本銀行に集まったお札はすべて自動鑑査機に通され、そこで汚れや損傷により再流通に適さないものが処分にまわされるそう。紙幣にはそれぞれ平均寿命があって、一万円札で4~5年程度、千円札や五千円札になると、つり銭のやり取りなどで使用頻度が高く、傷みやすいため、一万円札より短めの1~2年程度なのだとか。

それにしても、年間約3000トンものお札が処分されていたとは…。紙幣の重さは約1gなので、単純に計算するとおよそ30億枚もの紙幣が裁断処分されているわけですね。そう考えると、なんだかもったいないような気も…。

「裁断されたお札は約半分程度がリサイクルされ、残りは一般廃棄物として、各地方自治体の焼却施設で処分されます。世の中に流通するお札が汚いままだと、お釣りなどで受け取った時によい気分がしませんし、なにより偽造券との見分けがつきにくくなります。汚れたお札を裁断処分して流通紙幣をきれいに保つことは、偽造防止の観点からも重要なのです」 お札は偽造防止の観点などから特殊な製法で作られているため、繊維質を取り出しにくかったり、インキを抜いてきれいな原材料にすることが難しく、業者の方もリサイクルするのにひと苦労なのだとか。それにしても、お札は何に生まれ変わるの?

「リサイクル利用として多いのは、住宅用外壁材ですね。その他、トイレットペーパー、固形燃料、貯金箱、事務用品などにも利用されています」

材料がお金という点を生かしたユニーク商品もたくさんあって、紙幣裁断くずをリサイクルしているアイザック石﨑産業の「ビーモールド研究開発センター」では、「Time is Money(時は金なり)」と名づけられた時計や、「だるマネー」というだるま型の縁起物貯金箱を発売しています。

様々な持ち主の手を渡って寿命をまっとうするお札たち。「お疲れ様」の気持ちを込めて、リサイクルグッズをチェックしてみては? 身近なお金についての素朴な疑問を募集中。下記のボタンから投稿ください。

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