知ってなるほど“お金”トリビア

第11回 現代はお金の“戦国時代”!?

2010.11.02 TUE

知ってなるほど“お金”トリビア


おつりの用意が要らないなど、電子化されたお金にはメリットも多い。もしかすると、近い将来、電子マネーしか使えないお店も出てくるかも!? イラスト/後藤亮平(BLOCKBUSTER)

電子マネーの決済金額が1兆円を突破!?



現代に生きる僕らは、「Suica」でジュースを買ったり、マイルを貯めて旅行にいったりします。となると、もはやそれらも“お金”と呼べるのではないか。そんな疑問がわき起こってきます。

「確かに現在は、電子マネーやポイント、ネット上での仮想通貨など、現金という形を取らない様々な“お金”が存在する時代といえます」と語るのは、多様化するお金事情についてまとめた『新しいお金』(アスキー新書)の著者である高野雅晴さん。

電子マネーとは、簡単にいえばお札やコインが担ってきた役割を電子情報に置き換えたもの。「Edy」や「Suica」など、読み取り機にかざして支払うカードタイプが主流ですが、「iTune Music Store Card」などのような、カードに記載されているパスワードをパソコンに打ち込んで決済するプリペイド式のカードなんかもここに含まれるそう。日本国内の電子マネー市場は年々拡大しており、年間の決済金額は1兆円を突破、発行枚数も2010年3月末で約1億3000万枚と、「1人1枚」の時代に突入しています。

「家電量販店でもらえるポイントや飛行機に乗ると貯まるマイルなどは、発行主が売り上げからポイント原資を捻出し、顧客に還元する仕組みです。要するに、もともとは消費者を囲い込むためのシステムだったわけですが、これがネットワークの発達によって電子マネーとの交換が可能になり、一躍“お金”としての存在感を高めました」 確かに、ANAのマイルが「Edy」と交換できたり、ビックカメラのポイントがそのまま「Suica」にチャージできたりするわけで…今やポイントやマイルを使える幅も格段に広がっていますよね。そして、これと似たようなことは、ネットやモバイルの世界でも起きているのだとか。

「ケータイサイト『モバゲータウン』の『モバG(モバゴールド)』や、かつて話題を集めた『セカンドライフ』の『リンデンドル』なんかが有名ですが、元はアイテムやアバターなどを購入するための仮想通貨だったものが、現実のお金と交換可能になっています。これは『RMT(リアル・マネー・トレーディング)』と呼ばれるシステムですが、ゲームで稼いだ仮想通貨が、実際の収入になってしまう時代なのです」

まさに、群雄割拠の戦国時代。お金って、お札やコインだけじゃないんですね…。こうなると、もはや「お金とは何か?」という哲学的な問いすら生まれてきそうです。 身近なお金についての素朴な疑問を募集中。下記のボタンから投稿ください。

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