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全国的に大雪でも東京に雪が降らない理由

2011.01.21 FRI

年末年始、山陰を含む中国地方をはじめ、関西地方や九州地方、東北地方でも太平洋岸南部である仙台などで大雪となった。そんななか、東京ではほぼ晴天。ほかの地域と何が違うのか?

東京に雪が降らない理由は、気象庁・天気相談所によると、「冬型の気圧配置」と「西側が高い山に囲まれた関東平野の地形」が影響しているという。冬型の気圧配置とは、東に低気圧、西に高気圧がある「西高東低」の気圧配置のことであり、日本の冬の期間に典型的な型。日本では冬、北(北西)から季節風が吹くが、脊梁山脈(せきりょうさんみゃく=奥羽山脈、越後山脈、飛騨山脈など、ある地域を分断して連なり、分水嶺となる山脈のこと)で太平洋側と日本海側に大きく分かれる地形のため、なかなか雪をふくんだ雲が内陸まで来ず、関東平野には乾燥した空気だけが流れこむのだ。

天気相談所は、年末年始、九州や中国地方でも雪が降ったことについて「雪が降る条件のひとつに、上空にまで強い寒気が入っているかどうかということがあります。」と説明する。上空の空気が冷たく下の方の空気があたたかいということは、対流がおきて高いところまで雪雲が発達するということであり、年末年始は西日本にいつもよりも強い寒気が入り込んだため、九州でも特に西側の地域が影響を受け、佐賀県などで大雪になったというのだ。また、中国山地は中央アルプス程高くないため、雪雲が発達した場合、山を越えて内陸部に雪雲が入り込んでくる結果、雪が降ることがあるという。仙台の場合は、「三陸沖で発達した太平洋側からの低気圧の影響でしょう」とみる。

まわりを3000メートル級の山にかこまれている東京には、そもそも雪雲がやってこないということだが、ごくまれに雪が降ったり積もったりすることもある。それは、南の沿岸上を低気圧(南岸低気圧)が通る場合。同相談所によると現在ではその兆候はないので、東京では向こう1週間大きな積雪はなさそうだとのこと。

とはいっても、これまでに何度か雪が降っている地域では、今年は例年よりも積雪が多いようだ。これからの受験シーズン、雪のない東京から地方に向かう人はより入念に気象情報・交通情報をチェックした方がいいだろう。

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