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絶版マンガの違法ファイル「匿名提出」で浄化作戦

2011.04.14 THU

噂のネット事件簿


「違法絶版マンガファイル浄化計画」を始めた、絶版マンガ共有システムの「Jコミ」。Jコミに提出された絶版マンガの違法ファイルは、作者の了承を得たうえで広告を挿入し、無料で配布される ※この画像はサイトのスクリーンショットです
4月12日から正式公開された“絶版マンガ共有システム”の「Jコミ」にて、「違法絶版マンガファイル浄化計画」なるものがスタートした。

Jコミは、『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』の作者である漫画家・赤松健氏が中心となって立ち上げた絶版マンガ専門の共有サービス。作者の了承を得た絶版マンガについて、広告を挿入した形で電子ファイル化し、無料でユーザーに提供するというもので、広告収入はすべて作者に還元される。

今回スタートした「違法絶版漫画ファイル浄化計画」は、このJコミのシステムを活用して、ネット上の違法な絶版マンガファイルを吸い上げ、作者に利益が出るような形に加工したうえで流通させるのが狙い。赤松健氏のブログでは、その概要について以下のように説明している。

1. まず、もし「違法な絶版マンガファイル」を持っている方や、WinnyやShareなどP2P(編集註:端末間でファイル共有するソフト)上に存在するソレを知っている方がいましたら、Jコミに現物を提出(アップロード)して頂きたいのです。
2. それらのファイルは、すぐには公表されません。Jコミが作者と連絡を取り、許可を得て「浄化」してから公表します。これをもって「贖罪」とします。
3. もし、そのファイルが絶版マンガではなかったら、誰にもどこにも公表されないまま、消去されます。
4. 絶版か新作か迷った場合は、Jコミと作者が判断します。
5. 作者のOKが得られ次第、そのマンガの全ページに自動的に広告を付けて公表し、作者の皆様に広告収入をお渡しできます。もちろんJコミの取り分は0%です。
6. もし作者のOKが得られなかったら、そのファイルは見捨てられ、そのまま地獄(Winny)を漂い続けるのです。恐らく永遠に…。

つまり、すでにネット上に出回っている絶版マンガの違法ファイルをJコミにアップロードしてもらい、作者の許諾を得たうえで、それに広告を挿入して公開する、という計画。もともと流出していた違法ファイルをそのまま活用してしまおう、という試みなのだ。

赤松氏のブログによると、違法ファイルをJコミに提出した人の個人情報は守られるとのこと。また、違法な行為を行っている人の協力を得ているということについては、

「ネットに出回る『違法なマンガZIPファイル』に対抗するため、あえて上記のような手法(編集註:浄化計画のこと)をとることを決めたということを知って欲しい」
「このままでは、ネット上での違法マンガの被害額が増える一方です。また、他にP2P等に対抗できる方法があれば、教えて下さい」

とコメントしており、苦肉の策であることは、重々承知のうえでの挑戦のようだ。

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