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自炊の森が経営上の理由で閉店 ネットでは深読みも

2011.10.13 THU

噂のネット事件簿


近日中の閉店を発表した秋葉原の「自炊の森」。正式な閉店日は確定していないが、ツイッターによると「10月末くらいまでは営業したいと考えております」とのことだ ※この画像はサイトのスクリーンショットです
昨年末、秋葉原にオープンした電子書籍用の“自炊”環境を提供する「自炊の森」が、近く閉店することを公式ツイッターならびに公式サイトで発表した。

自分が所有する本を裁断してスキャンし、電子書籍化することを“自炊”と呼ぶが、自炊の森では店内にある裁断機とスキャナー、PCを貸し出すことで、自炊に必要な環境を提供するというサービスを行っていた。オープン当初は、店内に置かれた裁断済みのマンガなどを利用客が電子化し、自身の端末にコピーして持ち帰れるようにするサービスも提供。しかし、著作権法に触れるとの指摘もあり、裁断済み書籍のスキャンサービスは停止し、現在は自炊環境の提供のみを行っている。

閉店の理由について、公式ツイッターでは「経営上の問題であって、現在問題になっております自炊代行の問題とは一切関係がございません」と説明されている。“自炊代行”とは、その名のとおり自炊行為そのものを代行するサービスのこと。9月5日には作家、漫画家ら122人と 大手出版社7社が、自炊代行業者約100社に、著作権法違反の疑いがあるとして質問状を送付している。自炊の森では自炊のスペースこそ提供しているが、スタッフが作業を請け負う代行業務は行っておらず、ツイッターでも「当店には代行業者に送付された質問状は送られてきておりません」と表明している。

電子書籍に注目が集まり、“自炊”という言葉が広がるなかで話題となった自炊の森。その閉店に対するツイッターでの反応を見てみると、

「まぁ これで経営成り立つとは思わないわね」
「結局あまり利用者がなかったということなのかな」

といった意見が多く、自炊をしたいというユーザーが実際にはそれほどいなかったのではないかと推測されている。しかし、その一方で、

「何があったのか。深読みするなと言われても、ついつい勘ぐってしまう。紙媒体と著作権のあり方に一石を投じていた店舗だったんだけどな。相変わらず法律がついてきていない」
「自炊代行とは関係ないと言っているけど…。多少の影響はあったような気がするなぁ」

などと、やはり自炊代行問題が関係しているのではないかと疑う声も目についた。いずれにせよ、デジタルコンテンツ流通と著作権法のあり方を考えるきっかけになったサービスとして、閉店を惜しむ声も少なくなかった。

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