これも温暖化の影響だとか…

平均湿度は右肩下がり! 東京「砂漠」化が進行中?

2011.10.20 THU


外気の乾燥よりも気をつけたいのが室内の乾燥。気密性の高い部屋で暖房をつけると湿度が低下して、ウイルスが体内に侵入しやすくなる
画像提供/アフロ
冬が近づくにつれて感じる気温と湿度の低下。実は湿度に関しては、年々低下しているという気になるデータがある。気象庁がデータを取り始めた1875年の平均湿度は78%だったが、昨年は61%と135年で17ポイント低下。いったい何が原因なのか?地球環境の変化などを調べる気象庁の及川義教調査官に聞いた。

「湿度低下の主な要因は気温上昇。湿度は『1立方メートルの空気が含む水蒸気量÷その気温時における飽和水蒸気量』で算出しますが、飽和水蒸気量は気温が上がるほど大きくなります。水蒸気量が同じでも気温が上がれば湿度は低くなるわけです。実際、水蒸気量は100年間、大きく変化していません」

一方、気温といえば日本全体では1.1℃。東京では3℃も上昇しているのだとか。

「気温が3℃上昇していれば相対湿度(平均湿度)が15ポイント以上低下しても不思議ではないですね」

しかし、15ポイント以上も低下したら、問題が起きるのでは?

「気温の上昇は、農作物への影響や熱中症などの弊害が考えられますが、湿度の低下による弊害はあまり聞いたことがありません」

そもそも、快適な湿度とは40~60%といわれている。00年代の平均湿度を見ると、年間で最も乾燥する1月は46.2%。最もじめじめする7月は70.2%。むしろ、湿度の数字だけを見ると、過ごしやすくなっているのだ。

「快適に感じるかどうかは、気温や温められた物体が発する輻射熱もかかわってきます。都市部は太陽光で温められたアスファルトが発する輻射熱も高いので、湿度が下がったからといって、快適に感じるかどうかはわかりません」

ちなみに、気温上昇が続けば湿度は下がり続けるのか聞いてみると「長期的に見ると水蒸気量も増加するので、これ以上の大幅な低下はないと思う」とのこと。でも、気温も湿度も上がるのは勘弁してほしいな。
(コージー林田)


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