名前の不思議調査隊/第5回

名前に使っていい漢字、そのルール

2011.12.14 WED


名前に使っていい漢字がちょいちょい変化するとなると、どれがOKかジャッジする側も困惑しそう… イラストレーター/カセユミコ
子どもに名前をつけるにあたり、使用してはいけない漢字があるという話を聞いたことはありませんか? オカルト的な話ではなく、法律の話として。そんな漢字は本当にあるのでしょうか?

「使用してはいけない漢字がある、という考え方ではなく、使用してよい漢字が決まっている、という表現が正しいんですよ」

そう教えてくれたのは弁護士の津田雄己氏。ってことは、使ってよい漢字がズラリと決まっていると?

「そういうことです。常用漢字と人名用漢字というものを国が定めていまして、名前に使用してよいのは、そのどちらかに入っているものだけという決まりなんです。常用漢字というのは、法令、公用文書、新聞など一般の社会生活で使用する時の“目安”として示されている漢字。一方、人名用漢字は、常用漢字ではないけれど、戸籍に記載できるものとして法務省が定めた漢字です」

なるほど。その二つのどちらかに入っていないと使用できないわけですね。では、具体的にどんな漢字が使用できないんでしょう?

「ネガティブな意味をもつものはNGのであることが多いです。“糞”や“嘘”は分かりやすいですよね。ただネガティブではないのに、使えないものも結構あります。実際に“苺”や“瀧”、“煌”“牙”などわりとOKそうな漢字が、2004年に戸籍法施行規則が改正されるまではNGだったんですよ」

2004年にOKになったということは、常用漢字と人名用漢字に入るものが定期的に見なおされるんですか?

「数年に一度程度ですが、変わります。追加されることもありますし、削除されることもあります。2004年に削除された漢字は、一般の人からの要望を踏まえて選んだようです。つまり、時代の移り変わりや国民の気持ちが影響するということでしょう」

ふむ。基本的には一生背負っていく大切な名前。もし子どもの名前にどうしても使いたい漢字がある人は、数年に一度変わるとはいえ、現時点で決められている常用漢字と人名用漢字をチェックしてもいいかも!?

(山葉のぶゆき/effect)

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