メキシコで驚くべき建設計画が進行中

地下65階!逆ピラミッド型ビル誕生?

2012.01.17 TUE


BNKR Arquitectura社のホームページ。同社のサイトによれば、「The Earthscraper」計画は、世界中で25万以上のサイト、TVニュース、雑誌などに紹介されたとのこと。このサイトでは、同社が手掛ける様々な建築プランが掲載されている ※この画像はサイトのスクリーンキャプチャです
中南米の大都市、メキシコの首都メキシコシティで昨年、驚くべきユニークな建設計画が提案され、話題を呼んでいます。

同国の建築事務所が考案したのは、なんと地上0階、地下65階の「The Earthscraper(アーススクレイパー)」。オフィスやショッピングモールを備えた複合商業施設として設計されたものですが、注目の理由はもちろん「地下65階」!…だけではありません。もうひとつのポイントはその形状。

というのもこの建物、地上部分では240メートル四方の穴を地下300メートルまで掘り進め、最終的に“65階建て”相当の“逆ピラミッド型”建造物が地下に向かって伸びる構造になっているのです。

なぜこのような突飛なアイデアが現実のものとして進行中なのか? それはメキシコシティが抱える深刻な土地問題に起因します。

歴史的建造物が数多く残るメキシコシティには、景観保護や建物を守る条例が存在します。「新築建造物は8階建てまで」と定められているのも、そのひとつ。さらに、爆発的な人口増加に伴う土地不足も顕著です。

そこでメキシコ国内の建築事務所・BNKR Arquitectura社は考えました。「地上に制限があるなら地下に掘ればよいのでは?」と。その解決策が“逆ピラミッド型”というわけです。

もちろん懸念の声もあがっています。メキシコは地震大国。有事の際に地中の建造物に及ぶ影響、ビルの耐性など、安全面への不安が取り沙汰されています。

それでも「The Earthscraper」が実現すれば、メキシコの新たなランドマークになるのは間違いないところ。計画がこのまま進むかどうかわかりませんが、この先の展開がちょっと楽しみですね。
(筒井健二)

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