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2011年電子書籍大賞はイチロー

2012.03.26 MON

噂のネット事件簿


9年間のインタヴューをまとめたアプリ。イチローのプレーデータやハイライト動画、プレー動画などが満載 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
21日、本の紹介サイト『ダ・ヴィンチ電子ナビ』主催の「電子書籍アワード2012」受賞作品が発表された。同アワードは、電子書籍の文化や市場を活性化することを目的として昨年創設され、今回が2回目。2011 年1 月1 日~12 月31 日の間に配信されていた作品が対象となっている。エントリー作品の1次選考を経てノミネート作品を決定したのち、審査員による2次選考を経て部門賞・大賞を決定。読者投票によって決定する「読者賞」も設けられている。

大賞に輝いたのは、『イチロー・インタヴューズ』(文藝春秋・博報堂DYメディアパートナーズ)。雑誌『Number』に掲載されたイチロー選手へのインタヴューをまとめた電子書籍アプリで、本文と連動した形でイチローのプレーデータや写真、動画なども楽しめる仕掛けが施されており、選考委員の1人である一青窈さんは、「あえて『電子書籍』として出す意味のある内容だと思う」と評した。

同アプリを手がけた編集者は受賞式で、

「(出来上がった電子書籍を)イチローさんにお見せしたところ、(イチローさんはデジタル分野にはそれほどお詳しくないこともあり)、『ちょっと予想を超える仕上がりだね』と驚いてくれた。イチローさんは、ご自身のプレーを色んな形で世間に伝えていきたいと考えており、TVでも(紙の)雑誌でもない電子書籍という新たな表現スタイルに興味を持ってくれたようだった」(カッコ内は編集部註釈)

と振り返り、「昨今、電子書籍は注目されているが、ビジネスとしてはまだまだ厳しい。今回の受賞を励みに、今後ビジネスとしても継続していけるように頑張りたい」と意気込みを語った。

その他、文芸賞は『谷川俊太郎の「谷川」』、書籍賞は『panologue vol.0』、コミック・絵本賞は『ぴよちゃんのおともだち』が受賞。

『谷川俊太郎の「谷川」』は、谷川を流れていく“詩”を、釣り竿を使って釣り上げ、詩を読むという仕掛けが施されたアプリ。『panologue vol.0』はiPadを活用した電子マガジンで、画像が自動回転することで360°のパノラマを見ることができるほか、任意で回転をさせることも可能。ライブ音楽や朗読などそれぞれのシーンでの音にもこだわり、画像・記事本文とともに臨場感あふれる演出がなされている。東日本大震災の後の風景を収録したことも話題となっていた。

『ぴよちゃんのおともだち』は学研教育出版と東京大学発のベンチャー企業・フィジオスが共同開発したアプリで、フリックに合わせて草花が揺らめいたり、水面が波打つなどといった仕掛けがほどこされた「体験する絵本」。いずれも、電子書籍には、文字を読むだけではない様々な楽しさがあることが認識されたアワードとなった。

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