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紀伊國屋書店のフェアに注目集まる

2012.08.09 THU

噂のネット事件簿


紀伊國屋書店公式サイトのキャンペーンページより。フェア内で売られる本には写真のようなカバーがかけられている。なお、フェアの開催は8月25日までの予定 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
本の売り上げが下がっているといわれる昨今、大手書店はそれぞれユニークなフェアなどを開催し、消費者たちを引き付けようと努力している。

例えば、 今年の3月にテナントビルの閉館にともない閉店したジュンク堂書店新宿三越アルコット店のフェアが記憶に新しい。各フロアの店員たちが担当するジャンルの書棚で「本当はこの本を売りたかった」と閉店間際にフェアを開催。すると、「素晴らしすぎてなんか久々に書店で胸がじんとなった」とツイッター上でつぶやかれるなど、ネット上でも話題になった。

このように、“リアル”な書店の店舗で行われているフェアや企画がネット上で口コミとして広がるという珍しい現象が、現在、紀伊國屋書店・新宿本店で開催されている「ほんのまくら」フェアでも起きている。このフェアは、作品の書き出だしの文章(まくら)をプリントしたオリジナルカバーを本にかけ、タイトルや中身が分からないようにして販売するというユニークな企画。

カバーには、「メロスは激怒した」といった、タイトルがすぐにわかる書き出しの作品から、「人々は生きるためにこの都会に集まって来るらしい」という手に取りたくなる書き出しのものまで、古典から現代まで多ジャンルの書籍が書棚に並べられており、従来の本屋のイメージを一新している。

このユニークな取り組みが、まとめサイト・NAVERまとめの記事「本の闇鍋状態…! 紀伊國屋の思い切ったフェアが凄い」で紹介されると、ソーシャルメディアユーザーの中で大きく拡散された。

同まとめ記事は、8日12時現在、フェイスブックで約8600いいね!を獲得。さらにツイッターにおいては同時間帯までに9700ものユーザーに記事が共有され、「これはリアル本屋でしかできない。凄い。本の持つ潜在力を信じて、書店員の相当な選書能力がなければできないよこれ」とフェアについて書かれた投稿は、7日朝の段階でリツイートランキング1位となった。

また、ツイッター上のコメントは、

「これは革新的だなー チャレンジしてみたい」
「紙の本も捨てたもんじゃない、と思わせるフェア」
「紀伊国屋なら間違いないという、信頼感あってこそ。素晴らしい」(原文ママ)
「これは楽しそうだな、いま京王線に乗ってるからこのまま新宿までいってみるか」

と、フェアについて絶賛したり興味を持ったりしている声がほとんどで、話題はまだまだ広がっている模様だ。

紀伊國屋書店の公式サイトでは同フェアについて、「中身が見えない状態でお買い上げいただきます不親切をご容赦ください」「きっと不思議な本との出会いが待っているはずです」と、ウィットに富んだコメントを出している。ネット上での拡散ぶりを見ると、このような紙の本との“不思議な出会い”に期待する読者は少なくないようだ。

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