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違法DL抑止に「おとりファイル」

2013.01.31 THU

噂のネット事件簿


総務省のサイトで公開されている“注意喚起文”の一部。違法ダウンロードの罰則なども明記されている ※この画像はサイトのスクリーンショットです
総務省は1月25日、P2Pファイル共有ソフトを使った違法コンテンツのダウンロードを抑止する目的で、「著作権侵害行為に対する注意喚起文が格納された電子ファイル」をファイル共有ソフトのネットワークに流通させると発表した。

P2Pファイル共有ソフトとは、個人のパソコン同士を直接つなげるP2P技術を利用して、複数のユーザー間でファイルを共有するためのソフトウェア。WinnyやShareが代表的なものだが、違法にコピーされた動画・音楽・ソフトウェアや、違法なわいせつ動画などのファイルが共有されるケースも少なくない。

総務省の発表によると、今回の注意喚起文の流通は「P2Pファイル共有ソフトを用いて著作権侵害ファイルをダウンロードしようとするユーザに対する注意喚起・啓発活動の実用性や可能性を検証する」のが目的とのこと。流通させるファイルのファイル名は明らかにされていないが、注意喚起文には「このファイルと同一名称のコンテンツの電子ファイルは、著作権を侵害する行為によってWinny/Share等に流通するものです」とあり、著作権を侵害している違法なファイルと同じファイル名になっているようだ。

ファイル名だけを見ると“違法ファイル”だが、その中身は“注意喚起文”ということで、まるで“おとりファイル作戦”ともいえる総務省の試みについて、ネット住民はどう考えているのだろうか。2ちゃんねるの「【話題】 総務省が『おとりファイル』を流す…ファイル共有ソフトで違法コンテンツをダウンロードしようとするユーザーに注意喚起」というスレッドを見ると、

「どんなファイル名で流すのかだけは興味ある」
「タイトルが『エロ画像てんこ盛り』とかなってるのかな」
「文書なんて容量小さいだろ。容量の差でバレるんじゃねえの」
「ダウンロード厨は最初から違法行為と分かっててやってるんだ、今さらそんなの見せられても意味がないかと」

などの意見が寄せられている。特に言及される回数が多かったのはファイル名。当然そのファイル名が明らかになれば、総務省の試みはまったく意味がなくなってしまうわけだが、やはりそこが気になるネット住民が多かったようだ。

また、もうひとつ多かったのがファイルのサイズの問題。共有ソフトで流通している違法なファイルは動画やソフトウェアのため、それなりの容量となるが、総務省のサイトで公開されている“注意喚起文”は単なるPDFファイルであり、容量が小さい。その点に注目して「バレバレなのではないか?」と指摘するネット住民が多かったのだ。とはいえ、実際に流通するのは「注意喚起文が格納された電子ファイル」とのことで、単なるPDFファイルではない模様。どういう形式のものかは不明だが、それなりのカモフラージュはしてありそうだ。

ちなみに、今回の“作戦”は2月中旬まで実施されるとのこと。実際に“おとりファイル”がどれくらいダウンロードされたかを調べ、それが著作権侵害ファイルのダウロード抑止につながるかどうかを検証するという。

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