バイブはもともと医療器具だった!?

女性用“大人のオモチャ”誕生秘話

2013.04.11 THU


あのTENGAが発売した女性用セルフプレジャー・アイテム「iroha(いろは)」。質感や見た目にこだわった進化形大人のオモチャだ
4月20日、映画『ヒステリア』が公開! これは19世紀のロンドンを舞台に、電動バイブレーター、いわゆる女性用“大人のオモチャ”の誕生秘話を描いた話題作。なんと電動バイブは、当時イギリスでまん延していた「ヒステリー」の治療のために開発されたというのだ!

「確かに、欧米では電動バイブレーターは“医療器具”として開発されました。ヒステリーの治療にあたった医師たちは、女性器を手でマッサージすることで症状を抑えようとしたのですが、それでは負担が大きかったんです。そこで、電動で振動する機械を発明しました。ただ、当時はキリスト教の影響から“性”が抑圧されていた時代だったので、実際に大人のオモチャとして広まったのは1960年代に入ってからですね」

とは、『アダルトグッズ大特集』などの著書を持つ作家の今戸悠さん。日本に電動バイブが入ってきたのもその頃なんですか?

「いえ、日本の場合、大人のオモチャは欧米とは別の流れで発展しています。そもそも日本には、古来から男性器をかたどった『張形(はりがた)』を信仰のためにまつる風習があったのですが、江戸時代に入り、この張形が大人のオモチャとして売り出されるようになったんです。この頃に繁盛した日本最古のアダルトショップ『四ツ目屋』には、水牛の角で作った張形やべっ甲製の張形、男性が装着して使う『助け舟』など、ありとあらゆるグッズが売られていたんですよ」

これらのオモチャは、あの江戸城大奥にいた女中たちも重宝していたのだとか!

ただ、明治に入ってからは性風俗の取り締まりが厳しくなり、アダルトショップのほとんどが政府により一掃される。その後は、大人のオモチャは“冬の時代”に入ってしまったという…。

「ところが、昭和33年に『薬事法』『刑法』が緩和されると同時に日本の元祖電動バイブレーター『ニューハニーペット』が発売されます。その頃からアダルトショップが目立つようになり、昭和41年に先端が電動でくねる『踊るアラビア人形』が登場。そして、昭和47年に現在の電動バイブの原型ともなる『熊ん子』が発売されたんです」

「熊ん子」は先端と根元が振動する画期的な“二股式”で、日本で100万個を売り上げる大ヒット! 以降、指先にはめて使うミニタイプのバイブ「しびれっち」、最近登場した女性用TENGAの「iroha」シリーズなど、現在までに大人のオモチャは進化。海外でも日本の製品は「作りが繊細」と評判らしい!

非常に興味深い大人のオモチャの歴史。歴史を知って使えば、プレイにも深みが増すかも!?
(オカモト犬助/short cut)

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