ネット界の“旬”なニュースをお届け!

記者の「不正アクセス」事件で議論

2013.06.28 FRI

噂のネット事件簿


記者の不正アクセス容疑について説明する朝日新聞。同社は「不正アクセス禁止違反の犯罪は成立しないことが明らか」と判断している ※この画像はサイトのスクリーンショットです
警視庁は6月25日、遠隔操作ウイルス事件の「真犯人」を名乗る人物のメールアカウントに承諾なしにログインしたとして、朝日新聞の記者3人と共同通信の記者2人を不正アクセス禁止法違反の容疑で書類送検した。

書類送検された記者がアクセスしたのは、2012年10月から11月に「真犯人」がマスコミに向けて犯行声明メールを送った際に使用したフリーメールのアカウント。「真犯人」は10月の犯行声明メールの中で、自分が「真犯人」であると証明するため、8月に遠隔操作で犯行予告メールを送った別のアドレスのパスワードを「犯人にしか分からない秘密」として公開していた。そして、犯行声明メールのアカウントでも同じパスワードが使われており、記者はその事実を推察したうえでログインしたようだ。

また、このパスワードは報道されており、犯行声明メールのアドレスもネット上では出回っているため、新聞記者でなくとも、多くの人がアクセスできる状態であったともいえる。

このような状況での「不正アクセス事件」について、朝日新聞と共同通信がともに正当な取材行為だったと説明すると、ネット住民の間で議論が巻き起こった。2ちゃんねるの「【社会】取材なら『不正アクセス』許されるのか 共同・朝日記者送検でネットに疑問の声[06/25]」というスレッドでは以下のような意見が交わされている。

「仮にパスワードが書いてあったとしても『パスワード使ってアクセスしていいよ』と書いてなかったら不正アクセスだろ
家の前に落ちてる鍵を拾って住居侵入するのと変わらん」
「取材のために不正アクセスしたって強弁してるけど、この種の
『目的が正しければ、違法な行為も合法になる』『目的が手段を浄化する』
という議論はまさに言い逃れ、口先だけの詭弁に過ぎない。ならぬものはならぬ!」

などと、取材行為とはいえ、承諾なしに他人のアカウントにアクセスしたことは違法行為であるという主張が多かった一方で、

「送信先をマスコミと弁護士に限定したメールに
堂々とパスワードを記載しているわけだし、
送信先には当該アカウントにアクセスすることを許可している
という解釈は妥当だろう。まあ無罪だな」
「不正アクセス禁止法って運用に疑問符がある部分がかなりあるからなあ
これを馬鹿の一つ覚えみたく不正アクセスだ!と糾弾するのもどうかと思うわ」

と、一概に違法だとは言えないのではないかという意見も、わずかだがあった。

どのような状況で「不正アクセス」が行われたかという点について、正確な情報が出ていないということもあり、この件に関する議論はまだまだ続きそうだ。

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト