“お金持ち界”のトレンドニュース

エルメス株取得でLVMHに罰金

2013.07.03 WED

「ルイ・ヴィトン」などを持つ仏ラグジュアリーコングロマリット「LVMH」によるエルメス株買収をめぐって、仏金融市場庁(AMF)は7月1日、「LVMHが開示要件を遵守していなかった」として、過去最高となる800万ユーロ(約10億4100万円)の制裁金を科すことを発表した。だが、「ブランドマフィア」LVMHは異議申し立てをすでに検討しており、仏ブランド界最後の大物を簡単に諦めるつもりはなさそうだ。

仏金融市場庁の決定によると、LVMHが2008、09年の連結財務諸表を公開する際に、グループ傘下の香港、ルクセンブルクの子会社2社を通じて、エクイティスワップで、エルメス株の取得を行っていたという。その際には3つの投資銀行を使っていたそうだ。

2010年10月21日時点で、4.9%保有とされていた。だが、実態はすでに10%以上の株式を保有していたといい、議決権を一時的に外部に移すことによって開示義務を免れるヒドゥンオーナーシップ取引を使うなどしていたという。

AMFはこうした事実を重く見て、800万ユーロという過去最高となる制裁金を科すことを決定している。

エルメス側が、AMFに告訴していた。

 仏では企業の株式を取得した場合には、5%、10%、15%でそれぞれ開示ルールが課されている。だが、LVMHは2010年秋にエルメス株4.9%保有として開示義務を免れていたというのだ。

先だっての5月にはAMFによる公聴会が行われ、LVMH側は最悪の場合には売却の可能性もにおわせていた。現在の保有比率は22%超だが、エルメス一族を切り崩していかなければ、買収は不可能な情勢でもあり、こう着状態が続いていた。

戦いの場は、このままパリ控訴院に移して争われるのか。仏ブランド界の至宝であるエルメス買収は、LVMHのベルナール・アルノー氏にとっても長年の悲願でもあり、引く様子はなく。買収合戦は限りなく続けられることになりそうだ。

記事提供元/YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト