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性格にも影響!名前の音相理論

2013.08.02 FRI


売れる商品は、音の響きも良いみたい。ネーミングのポイントは、「大勢で話し合ってもっともらしい言葉にするよりも、優れた感性を正しく評価するため、少数精鋭で決めること」だそうです
「名は体をあらわす」という言葉があるけど、名前の「響き」で人の性格やモノのイメージが決まることには、根拠があるらしい。そんな“言葉とイメージの関係”を研究する新たな学問が、「音相理論」だ。

「人名の場合、文字は名前の意味を伝え、音はその雰囲気を伝える役割を持っています。そして、人は名前を呼ばれるうちに、その音が持っているイメージが内面に刷り込まれていく。名前により、性格の根幹は相当程度決まるんですよ」

そう語るのは、「音相システム研究所」所長の木通隆行さん。僕はよく引っ込み思案だと言われるんですが、これも名前によるところが大きいんですか?

「『アンドーダイチ』(筆者の名前)という音を分析すると、“庶民的な中に豊かな個性と情緒性が見られるが、それを前面に出すことなく抑止的に行動する”というイメージがありますね」

う~ん、かなり当たっている気がする。それでは、音をどんなふうに分析しているんですか? 例えば、「サ」という音には『清らか、爽やか』というイメージがあるなんて言われますよね。

「でも、“ドサクサ”という言葉に、爽やかなイメージはありません。音相理論は50音ではなく、破裂音や摩擦音、無声音や有声音など、音の最小単位である40の要素で一音をとらえます。その組み合わせで成り立つ単語をコンピューターで分析し、『明るさ、安定感、派手さ、優雅さ』など、20の指標でグラフ化するのです。例えば政治家の名前を分析すると、高確率で『社交性、協調性、バイタリティ』などのポイントが高くなるんですよ」

なるほど。良いネーミングの例を教えてもらえますか?

「企業名だと、“トヨタ自動車”が分かりやすいですね。同社は37年に豊田自動織機から独立して、読みが“トヨダ”から“トヨタ”に変わりました。“ダ”という音を解析すると『暗く重たく落ち着いた』イメージで、一方の“タ”は、『明るく動的で、躍動感のある』イメージ。一文字変わっただけですが、この変化は、トヨタが広く受け入れられ、世界的企業に成長した要因の一つだと考えられます」

裏を返すと、名づけるモノのコンセプトに合った「音」を探すといいんですね。将来子どもができた時、あるいは仕事でプロジェクト名を考える時、音相理論を参考に名前を付けるといいかも?
(安藤大智/blueprint)

※この記事は2010年08月に取材・掲載した記事です

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