「プチ断食」の進化形に注目

英国発「5:2ダイエット」上陸

2014.05.16 FRI


人によるが、林先生いわく「ダイエット中の人が『これを食べたら太る』と思いながら食べると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。脂肪燃焼を助ける成長ホルモンの邪魔をするので、脂肪が体内に蓄積される可能性が高まるのです」。“ダイエット中だから”と気負わず、食事は楽しむのが吉 イラスト:中村 隆
いよいよ夏も目前。「今年こそはTシャツの似合う身体になりたい」と、いささかぽっちゃりしてしまった自分を見て、気を引き締めている人も多いことだろう。そのためのエクササイズもさることながら、おろそかにできないのが食事の節制。いったいどんなアプローチが考えられるのか、最新の取り組みを調べてみた。

まず「糖質○%OFF」が様々な食品にうたわれるなど、ブーム真っ盛りの低糖質食品たち。「糖質は脂肪に直結する栄養素。その摂取を抑えて野菜やタンパク質の比率を高めるのが)“低糖質ダイエット”です」と語るのは渋谷DSクリニック院長の林 博之先生だ。普段食べている食品を低糖質のものに置き換えるだけで、ダイエットを実践できるというわけ。加えて満腹感が損なわれないなら挑戦する価値はありそうだが、「糖質制限を行うことで、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足することがあります。十分に注意しましょう」とのこと。ブームの火付け役ともなったビール類では5月20日に「アサヒゼロ」(アサヒビール)が発売されるほか、ローソンから菓子パンの「ブランのしっとりメロンパン」、紀文からは「糖質0g麺」が発売されているなど、まさに百花繚乱だ。

そして“食べ方”にも工夫の余地あり。「食事制限=朝食や昼食を抜く」と安易に考えがちだが、逆効果の可能性もある。昨年、米メアリーウッド大学の発表した研究結果では、「太っている人ほど食事回数が少ない」とか。“食事の回数を増やすこと”はダイエットにも応用可能な側面があるようで、「『分食』といって夕食を2回に分けて食べる方法をオススメすることがあります」と林先生は語る。食べる回数を増やすことでドカ食い防止の効果があるという。一方、「食べる時間が不規則になったり、結果的に総摂取カロリーが増えてしまっては、逆効果です」とのこと。

さらに、より直接的なアプローチが、近年注目されている「プチ断食」。玄米やそばなど、血糖値の上昇をゆるやかにする低GI食や、豆腐やお麩といった植物性タンパクなものを摂取するのだ。専門施設で行うのが一般的だが、最近ではホテルなどでも手軽に体験できるようになってきた。そんな断食トレンドのなか、2012年に英国でブームになった「5:2ダイエット」なるものが日本に上陸。1週間のうち2日間を断食期間とし、男性なら1日600kcal程度のカロリー摂取に抑えるというものだ。興味がある人は、こんなライトなものから始めてもいいかもしれない。
(吉々是良)

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