軽井沢、那須高原、箱根…

避暑地は本当に暑さをしのげるの?

2014.07.31 THU


夏の軽井沢は、避暑に訪れた多くの人で賑わう。最低気温が20℃を下回ることもあるため、日中だけでなく夜も快適に過ごせる。一度行ったら帰りたくなくなる!? 写真提供/GettyImages
今年も暑い夏がやってきた。“節電”が求められる今年の夏は、例年以上に暑さとの戦いになりそうだ。どこか涼しい所へ旅行でも…と思いつくのは避暑地。しかし、都市部と比べてどの程度過ごしやすいのだろうか。様々な気象データを独自に収集、分析して提供しているウェザーニューズに聞いてみた。
 
「気温は標高が100m上昇すると平均0.6℃低くなるので、標高が高い所ならば、都市部と比べて確実に涼しいですよ。事実、平年の8月平均気温では、東京だと31.1℃ですが、避暑地として知られている軽井沢は25.9℃、那須高原は25.1℃となっています」

軽井沢も那須高原も、標高は約1000m。標高がほぼ0mに近い場所も多い東京と比べれば、確かに6℃ほど涼しくなっている。先日、熊谷で39.8℃など、6月の最高気温記録が更新された日でも、軽井沢は29.4℃、那須高原は27.1℃(いずれも最高気温)と、都市部と比べればはるかに気温は低かった。つまり、標高が高い場所なら確実に“避暑”できるということだ。確かに、有名どころの避暑地は軽井沢や那須に限らず、箱根や上高地など標高が高い場所が多い。

避暑地の標高が涼しさのゆえんなのはわかった。では、湿度はどうだろうか。

「過ごしやすさを決める大きな要因は気温と湿度。ですから、湿度も低いほうが過ごしやすいのでしょうが、過去のデータを見ると、8月の平均湿度は東京の71%に対し、軽井沢は87%と、実に16ポイントも軽井沢の方が高いんです」

とはいえ、気温が5℃以上低ければ、多少湿度が高くても気にならないそうだ。

「また、風の存在も重要です。風速が1m上がるごとに体感温度は1℃下がるといわれています。ですから、心地よい風が吹き抜けていれば、実際の気温以上に涼しく感じられるはずですよ」

一般的に避暑地とされている地域では、景観や生活環境を維持するために建築規制がかけられていることが多い。例えば軽井沢町では、ほぼ全域で高さ10m(商業地域では13m)以上の建築物を建てることができない。一方で、都心部で高さ制限があるのは一部の住宅地のみ。都心と比べ、高いビルが遙かに少ない避暑地の方が風の通りがよくなるはずで、その結果体感温度も低くなる、というわけだ。

湿度は都市部と比べて高いものの、気温が5℃以上低く、さらに心地よい風も吹く。これはどの避暑地にもおおむね当てはまる(カラッとしているイメージの北海道も、東京より湿度は高い!)。存分にエアコンを使えない今年の夏休み。那須や箱根なら東京から日帰りもできる。休日や夏休みは避暑地で過ごしてみては?
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2011年7月に取材・掲載した記事です

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