ウナギはA型、サトイモはO型…?

植物にも存在!? 血液型の不思議

2014.08.16 SAT


オランウータンをはじめ、ヒヒ、チンパンジー、カニクイザルにも、ヒトと同じく4種の血液型があるとされる。だが、ニホンザルやローランドゴリラは、O型とB型の2種類しか発見されていないという報告も
性格診断や相性診断などでおなじみの“ABO式血液型”。でも、そもそも血液型って何なのだろう…? 血液型人間科学研究センターの市川所長に聞いてみた。

「ABO式血液型は体内の免疫システムの一部で、A、B、O型という血液型物質のどれを持つかで4タイプに分けられます。血液型という名前ではありますが、この物質が存在するのは赤血球の中だけではありません。ABO式血液型において、血液型物質は胃腸にもっとも多くあり、内臓や神経、筋肉、体液、唾液など全身に分布しているのです」

つまり、血液に限らず、体内にA型物質を持つ人はA型で、B型物質を持つ人はB型ってことなのだ。しかもこの話、人間だけではないらしい。

「たとえば、イヌやネコにもABO式血液型があります。イヌ、ネコ、ウシからはA、B、O型、ブタからはA、O型、羊からはB、O型の物質がそれぞれ見つかっています。一方、カメやワニなどはB型、ウナギはA型の物質しか持たないようです」

アレ、AB型がないようですが? と思ったアナタは鋭い。実は、人間のようにA、B、O、AB型の4タイプがすべてそろっているのは、霊長類の限られた種だけなんだとか。

「AB型は、地球の歴史でみると比較的後から出現した血液型なのです。諸説ありますが、そもそも“血液型物質”を最初に獲得したのは、太古から存在する細菌やウイルスだったという説もあります。当初はまだAB型はなく、A、B、O型のいずれかの物質を持った細菌が、動物や人間の体内に入り込み、それぞれの個体が交配する過程でAB型が発生。今に至ると考えられています」

また、市川所長によると、植物にも血液型のようなものがあるそうだ。動物とは違ってA型やB型が珍しいらしく、たとえばゴボウやブドウ、ダイコン、サトイモなどがO型、コンブやスモモ、ソバなどがAB型なんだとか。まさか、植物にも“血液型(類似物質)”が存在していたとはオドロキだ。

「生物は、体内に自分と違う血液型が入ってくれば異物として抵抗し、同じ血液型が入ってくれば取り込んでしまいます。たとえば、B型の人はA型物質を持っているブタ肉を食べると、必要以上に消化にエネルギーを浪費することになります。また、O型の人は同じO型物質を持つコレラに弱いということも。血液型によって相性がいい食物とよくない食物、かかりやすい病気とかかりにくい病気があることも、最近の研究で解明されつつあるんですよ」

ふーむ、身近でありつつも奥深い“血液型”。近い将来、“動植物と人間との相性”が詳しく解き明かされて、新たな血液型診断ブームが生まれるかもしれない!?
(矢口絢葉/ノオト)

※この記事は2012年8月に取材・掲載した記事です

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