ぶっちゃけ変だって思わない?

謎の髪型「ちょんまげ」のルーツ

2014.09.03 WED


本多髷は、まげを前7分、後3分に分け、こよりで束ねた髪を7度巻くことが特徴。図は『当世風俗通』のもの
時代劇などで当たり前のように見ているちょんまげ。でも、冷静に考えてみると変な髪型じゃないですか!? 「ちょんまげ」という言葉の響きもどこかユーモラスだけど、その呼称にはどんな由来が? ポーラ文化研究所の村田孝子氏に聞いた。

「ちょんまげは、老人の髪の毛が少なくなり、小さくなったまげが『ゝ(ちょん)』という文字に似ているところから、『丁髷(ちょんまげ)』と呼ばれたことが語源。明治時代以降は、当時流行したザンギリ頭に対し、江戸時代からの流れでまげを結っている頭を総称し、ちょんまげという呼び方をするようになりました」

では、そのちょんまげ自体はいつから存在し、誰が始めたのでしょう?

「ちょんまげのルーツは諸説ありますが、武士などが結っていた『本多髷(ほんだまげ)』とするのが妥当でしょう。『本多髷』は、江戸時代、伊勢国・桑名藩主だった本多忠勝の家臣の武士から広まったといわれる髪型。安永年間(1772~1781年)ごろに全盛期を迎え、流行や階級によって多様化し、8種類に細分化されていたようです」

なるほど。でも、ちょんまげが広まった当時、武士たちは変だと思わなかったのでしょうか?

「まげという文化そのものは、古墳時代のはにわに、『美豆良(みずら)』という、耳の辺りで輪のようにし、束ねてひもで結んだ髪型をしているものがあるように、かなり古くから存在し脈々と受け継がれてきました。ちょんまげは、まげの文化の流れを受けて登場したので、おかしなものとは映らなかったようです。当時は、武士だけでなく町人もまげをしており、身分、階級、年齢により様々な種類のまげが結われている社会でした。ファッションの流行と同様にとらえれば、新しいスタイルのまげが登場したということで、クールな存在であったかもしれないですよ」

なるほど。ただ、なんで“まげ”という文化が生まれ受け継がれてきたかという理由は、文献などからは分からないそう。わざわざ髪を束ねてひもで結う、なんてこと誰が最初に始めたんでしょうね?
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年10月に取材・掲載した記事です

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