「ベチャベチャ好き」も「カタいの好き」もいるけれど…

ご飯の硬さは西柔東硬だった!?

2014.09.13 SAT


ちなみに、地域によって炊けるご飯の硬さの設定基準を変えているのかを炊飯器メーカーに問い合わせたところ、いずれも「していない」との回答。どのメーカーも、ユーザーが炊き方を設定できる機能をつけることで好みに対応している、とのことだった
友達の家にお邪魔して、夕飯をご馳走に。だけど、出されたご飯が柔らかくて、「ベチャベチャ」な状態! 自分の好みに合わないな~、なんて経験ありません? ご飯の硬さは、育ってきた家庭などの要因によって、好みが分かれるのは当然のこと。では、そもそも地域による違いっていうのはあるんでしょうか? 米・食味鑑定士協会の鈴木秀之さん、教えてください。

「同じ品種のお米で炊いたご飯で、同時にいろいろな地域の人に食べてもらう、というようなデータがないので、正確なことはいえません。ただ、大きな傾向としてあるのは、西に行くほど柔らかめで、東に行くほど硬めのご飯が好まれているようですね」

そうなんですか! それはどういった理由からでしょう?

「あくまで1つの仮説ですが、日本は東に行くほど緯度が上がりますよね。東北地方や北陸地方など冬に積雪があって野菜を作れない地域では、冬に食べられる食品を保存できるよう、漬物を作る習慣が発達してきました。漬物は、塩やぬかに野菜を漬ける前に一度乾燥させているので、歯ごたえが硬めのものが大半。秋田名物の、大根をくん製にして作る『いぶりがっこ』などが良い例です。東日本ではそういった硬い食べ物に古くから慣れ親しんできたため、それに合わせて硬めのご飯が好まれてきた、といえるのではないでしょうか」

なるほど、寒い地域の方は、硬いものを受け入れる土壌があったということですね。

ちなみに、三洋電機コンシューマエレクトロニクスが平成16年度に行った、代表的なお米の品種の性質の違いを調べたデータによると、あきたこまちは、粘りが強く、硬めという結果が出たという。東北地方の秋田県で開発されたあきたこまちが硬め、というのは先ほどの話とかかわりがありそうですね。
(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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