~ソン、~セン、~ヴィッチはなんと同じ意味!

名前でどこの国の人か見抜くコツ

2014.09.13 SAT


左上からスタンコビッチ、ブルキッチ、イバノビッチ、ムルジャ、ルコビッチ、スボティッチ、ライコビッチ、クラシッチ、カチャル、トシッチ、クズマノビッチ。2010年に行われた、ユーロ2012予選でのセルビア代表の選手たち。なんと11人中9人が、語尾に「~IC」のつく名前。う~ん。すごい 写真提供/AFLO
スポーツの国際試合を見ていると、ある国のメンバーの名前が似たような“語尾”ばかりなんてことがよくある。逆に言えば、名前を聞いただけでどこの出身か分かるということかもしれない。そこで世界の人名に詳しい、流通科学大学名誉教授の梅田修さんに国ごとの人名の特徴について聞いてみた。

「英語圏でよくあるのは、『ジョンソン』や『ロビンソン』といった『~SON』が付く姓。また、北欧では『ヨハンセン』や『アンデルセン』などの『~SEN』がつく姓が多くあります。どちらも『~の息子』という意味で、血縁が中心の部族社会だったときに広まった姓です」

梅田氏によると、こうした「~の息子」を意味する姓は世界各地で見られるという。ロシアの「イワノフ」や「ロマノフ」に共通する「~OV」、中欧・東欧によく見られる「ストイコヴィッチ」や「ジョボヴィッチ」のような「~IC」などはいずれもこのパターン。一方、“語尾”ではなく“語頭”につくパターンとしては、アイルランドやスコットランドに多い「マッカーサー」や「マクレガー」の「MC~」「MAC~」がこれに相応するという。

「その他、ドイツでは、『クリンスマン』のように『~MANN』という姓がよくあります。これは文字通り『人』という意味。また、ポーランドなどでよくある『チャイコフスキー』のような『~SKI』や、オランダの『ファン・バステン』『ファン・ニステルローイ』の『ファン』(VAN~)は『~生まれ(出身)』という意味を示しています」

こうした類似“姓”は世界各地にみられるようだ。では、“名”の方はどうかというと、ヨーロッパでは同じ語源を持つ名が各地にあり、各地域や民族ごとに変化しているケースが多いという。

「例えば、アメリカなどの英語圏で多い『ジョン』という名は、イタリアでは『ジョバンニ』、フランスでは『ジャン』、ドイツでは『ヨハン』、ロシアでは『イワン』と呼ばれています」

上記以外にも同じ語源を持つ名前は、ヨーロッパに数多くある。なかには、名前の読み方を出身国風の読み方から現地風の読み方に変えている場合もあるので、100%確実ではないが、その人の先祖のルーツを知る一助にはなる。映画でもスポーツでも気になる外国人がいたら、その名前に注目してみると意外な発見があるかもしれない。
(河島 まりあ/GRINGO&CO.)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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