色のとらえ方は十“国”十色

色のイメージ、国によってバラつき

2014.10.04 SAT


「緑色」のイメージについては、やはり多くの国が「自然」や「エコ」「平和」などで一致。そんななかで、「嫉妬、欲」(ベトナム)、「未熟」(オランダ)という回答もありました。色のイメージは人によっても千差万別ですが、やっぱり「万国共通でイメージのいい色/わるい色」はなさそうです 写真提供/AFLO
突然ですが、「赤」はメラメラ燃える情熱の色…というイメージ、ありません? 同じように、「ピンク」をなんとなく色っぽく感じたり、明るい「黄色」に前向きなイメージを持っていたりする人は少なくないはず。

けれど、色に対するイメージは万国共通ではないらしい。例えば、色彩心理学者・千々岩英彰さんの研究によれば、中国では「赤」は「献身」というイメージが強いのだとか。こうした違いを調べていけば、意外な発見があるかも? ということで、日本に住む外国人のみなさんにアンケート調査を実施してみました。

目を引いたのは、冒頭で「前向き」な色として挙げた黄色。「幸せ、愉快、うれしい」(シンガポール)、「幸福」(オーストラリア)など、やはりポジティブなイメージが多かったが、イギリスでは「不快」や「異常」というマイナスイメージがあるのだとか。ちなみに中国では「中立を表す、もっとも美しい色」という評価もあり、同じ色でも、ある国では敬遠され、ある国では好まれる、という違いがあることもあることが分かった。

一方、イメージにあまり差が出なかったのが「黒色」。回答者の多くが「死」や「悪」など、マイナスイメージを挙げた。ちょっと変わったところではオランダのように「裏切り」という独特のマイナスイメージを持つ国も。 理由を聞いてみると、「戦時中、ナチスの協力者が黒いシャツを着ていたから」とのこと。歴史的背景によって、色が表す意味やイメージに“お国柄”の違いが出ることもあるようだ。

そんななかで、ベトナムからは「死を表す色は、黒じゃなくて白!」という声も。なんでも、ベトナムの喪服は白なんだそう。日本でも明治以前は白い喪服が一般的だったそうで、「白装束=決死の覚悟」というイメージもあった時代には、「白色」に対する印象も違ったのかも。

色の持つ意味やイメージは、同じ国のなかでも地域によって変わることがある。外国人に贈り物をする機会があれば、自分の感覚だけで色を決めない方が無難かもしれませんね。(月川碧/blueprint)

※この記事は2010年12月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト